( 思考回路 )



なんで。


なんで、このおじさんこんなに色気があるんだ。


しかもただでさえ色気を振り撒いてるっていうのに、あの胸元けしからんよね。


きれいな鎖骨と胸板をちらつかせやがって。


欲情しろ、って言ってんのか。



「…年の功ってやつ?」

「なんだいきなり、おれに年寄りと言いてぇのか」

「ふふ、そんなこと、言ってない」

「じゃあ、なんだ」


そう言ってゆったりと笑う顔も素敵で、大人。


その余裕が大好き。


「シャンクス、あのね、お願いがあるんだけど」

「んー?」


「第一ボタンまでかいませんか?」

「…は?」


「だって、大人の色気がやばい」

「だっはっは!なんだそれは」


シャンクスは爆笑して、それから頭をわしゃわしゃと撫でてくれた。


子ども扱い、されてるみたい。


でもシャンクスになら子ども扱いされることすら嬉しくもある。



「じゃあヒロインがしてくれ」

「へ?」

「見ての通りおれは片腕だ、そんなことをするのは面倒でならん」


「ええ!?だめだよ!!」

「クックックッ、なんでだ、わがままなやつだな」

「だってそんなのもっとドキドキしちゃうじゃん」



するとシャンクスは今度は優しい微笑みを見せてくれた。


悔しいけどその顔もどうしようもなくきれいだしやっぱり大人。


「結局おまえはおれが何したって胸が躍るのだろう」

「!!……その通りです…」


「あー…、すげぇいいな!それ」

「え?どういうこ……っ!?」



何がいいのだろうと思いシャンクスを見つめていたらいきなり引き寄せられて。


あっという間にシャンクスの腕の中に収められていた。



…いつもこうやってシャンクスの余裕に振り回されるの。


でもこれも嫌いじゃないから手に負えない。



「一生そのままでいてくれ」

「シャンクス…、どういうこと?」

「ヒロインの思考は一生おれで埋めておきてぇからな」

「!」


そして今度はシャンクスは少年のような顔で笑っていて、それにまたきゅんとした。



やっぱり、何しても素敵なんだ、このおじさんは。


きっと傍にいる限り思考は占拠されたままだよ。


だったら覚悟決めよう。


一生惑わされる覚悟を。





恋患い。




私の思考はあなたに捧げます。



(だから、いくらヒロインの頼みでもボタンはかわん!!)
(あはは、最後はそれ?そういうとこは子供みたい!)


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