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「…おめぇ今日街で男と笑ってたな」

「え…?いつ…?」

「荷物落としたんだか何だか知らねぇが笑ってたろ」

「あ…、でも、それは」

「…ふざけんな、おれ以外の男に笑顔なんて見せんな」


仕方のないことでしょ、と言う前にエースの唇で唇に蓋をされた。


エースの愛は重い。


私をがんじがらめにして身動きを取れなくする。



「…んんっ…エー…ス、聞い、て…」

「聞かねーよ、言い訳なんか」


そうしてエースは私をベッドに押し倒し衣服を乱暴に脱がして。


一糸纏わぬ姿の私を冷たい目をして見下ろしている。


「ヒロインが愛してんのは誰だよ」

「エースだよ…エースしか好きじゃないよ」

「ハ…都合のいいことばっかり言いやがって」

「違う…!ほんとだよ……んっ…」


エースは冷たい目をしたまま私の乳首に舌を這わせ吸い付き、指では秘部を撫でた。


これは決して優しさのかけらもない行為だけれど、それでも泉は既に潤っていて。


エースの指の動きに併せくちゅくちゅと卑猥な音を立てた。


「っ…あ……はぁ…あ…」

「…濡れてんじゃねぇか…何考えてこんなに濡らしてんだよ」

「んっ…エースの、こと……あぁ、ん…!」

「へぇ…おれにこうされんのを期待してたんだな」


するとエースは片方の口角だけを吊り上げ満足げに悪い笑みを浮かべて。


形の整ったきれいな唇を耳許に近付け低く甘い声で「淫乱」と囁いた。


そう言われ不本意ながらも更に感じてしまい。


エースは私の心を見透かしているかのように、その瞬間に泉の中へ指を三本入れ音を立て掻き混ぜ始めた。



エースの長い指が泉の中でバラバラに動き、私のいいとこを刺激する。


「はぁ…っ、エー…ス…」

「クク、やらしい女、」

「っ…!だって……本当に好きなの…」

「…おれが?おれとのセックスが?」

「…エースっ…!あ…ん…、エースだよ…」


どれだけ好きだと言ったってエースには伝わらない。


いつも何処かに影を宿す。


「…じゃあ、おれにこうされて嬉しいんだな」

「嬉しいよ…ンっ…はぁ…エース、イキそ……」

「ああ、おれの愛撫で感じてイケ」

「…っ…!はぁ、ああっ…!!」


エースに真っ直ぐ見つめられながら絶頂を迎え呼吸が荒くなる。


けれどエースが休ませてくれるわけもなく、すぐさま覆い被されエースのものを貫かれて。


質量に圧迫され苦しくなるがエースはお構いなしに突き上げてくる。


そして私の耳許で呪文を唱えるように、愛してる、と囁き続けるんだ。


「ん…エース…!はぁ……あ…」

「愛してる、ヒロイン…愛してる」


エースに満足してもらえるなら、こんな身勝手な愛し方をされても嬉しいの。


エースのこの愛が具現化されたら、きっと鋭く尖っているんだろうなんて無意味なことを考えたりもするけれど。


ありふれてる愛なんかエースにはもう求めない。


この愛にだったら突き刺されたって構わないと思っているから。


逃げる気にもならないよ。


エースが想ってくれているのと同じくらい好きだと言っている私の気持ちなど無視をして。


満足いくまで抱けばいい。


エースと一緒に傷だらけになりたいの。





痛い愛。




歪んだ愛に溺れた二人。


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