ミルキーウェイの散る世界 省いた意味のない会話。 着付け中。 「ヒロインさん、腰が細いですねぇ」 「そうかな」 「ええ、きつく締めたら折れちまいそうですよ」 「…チェ・グソン、」 「はい?」 「君は海と山どちらが好きだったかな」 「唐突になんですか…その問いは…」 「今の君の発言はセクシャルハラスメントと呼ばれるものだったね」 「セクハラ……ダンナ…俺はそういうつもりで言ったわけではなくてですね……それに仮にそう聞こえちまったんだとしてもそんな恐ろしい問いを投げられる程のことでは……」 「うん?どういうこと?」 「ヒロインさん…この状況を言うならば“逆鱗に触れる”ですね…」 「別に怒ってはいないよ、ただ聞いただけだ(にっこり)」 「???ふふ、意味わかんない」 (この時代セクハラとか考えたら犯罪係数が上がりそうだから、下手したらヒロインはセクハラって意味すら知らないかもと思いました) 出掛ける時。 「本物の下駄は慣れないでしょうし、もし疲れたら言ってくださいね」 「君に言ったところでそれは解決するのか」 「いえ、俺じゃなくてダンナが抱きかかえて帰るなりするでしょうから」 「まぁそうなればするだろうね」 「ふふふ、でもがんばって歩くよ」 セクハラのくだりがあった上で。屋台にて。 「ヒロインちゃんの浴衣姿におじさんの色相浄化されていくなー」 「親父さん…ヒロインさん相手にそういう発言をすると……」 「君は海と山、どちらが好きかな」 「あはは、また、なんで、」 ← contents ×
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