10話で朱ちゃんへのメール



ゆきちゃんを装ったメールのことを考える槙島さんとグソンさん。



「チェ・グソン、常守朱にメールを送っておいてくれないか」

「船原ゆき風にですか?」

「もちろんだよ、まず船原ゆきだと思わせなければ計画は失敗するかも知れないからね」

「船原ゆきですね…」

「ああ、陽気で少し頭が軽そうで、」

「…」

「…」


ここで無意識に目が合う二人。
そして微妙な間が流れる。


「…チェ・グソン?君は今ヒロインに対し何か失礼なことを考えたんじゃないのかな、少し頭が軽いとか…」

「!、俺は別に何も…!ていうかダンナが言ってるじゃないですか」

「僕はいいんだよ、でもそうか…ヒロインに文面を作らせればいいのか」

「…いや、大丈夫です、俺が作って送っておきますので」

「そう、じゃあ頼んだよ」



頭が軽そうとか、ゆきちゃんごめん!
でも実際はグソンさんも、そういう女はあなたの一番傍にいるじゃないですか…、って思ってた。
だけどこの頃のグソンさんはもうヒロインに対し本当に妹を想う気持ちに似たものを持っていて、ヒロインを犯罪に加担させたくはないと思ってるといいです。
そしてそれを見越してヒロインに頼もうとするふりをする槙島さん。


prev | next

contents
×