支援B
リタ「アル、頭はもう痛くない……?」
アルティナ「痛くねーよ。もう何日経ったと思ってんだ」
リタ「それなら良かったけど……結構派手な音したから気になっちゃって」
アルティナ「旅芸人でもねーのに落ちてきたタライを頭で受け止める日が来るとはな……」
リタ「ごめんね、タライから私を庇ったせいでアルがコントみたいな体験を……」
アルティナ「コント言うな。ったく、お前は本当にそそっかしいな、目が離せねぇ」
リタ「うう、気をつけてるつもりなんだけど、なかなか直らないんだよね。ていうか、どう気を付ければ良いんだろう」
アル「……とりあえず、歩きながら考えるのやめたらどうだ。前ぶつかるぞ」
リタ「はっ、言ってるそばから……!」
アル「もう直らないんじゃねーの」
リタ「そ、そんなことないよ! ちょっとずつ出来るようになれば良いんだってお師匠も言ってたし」
アル「お師匠といえば、指輪は見つかったのか」
リタ「それが……まだ見つからないんだよね。はぁ、どこ行っちゃったのかなぁ」
アル「よほど大事にしてるんだな、その指輪」
リタ「うん、だってあれは……お師匠の師匠の、そのまた師匠から代々受け継がれてきた指輪なんだって。身の危険から守ってくれるお守りだから……私のこと守ってくれますようにって……うぅ、お師匠申し訳ありません〜!」
アル「……そういうことか」
リタ「え?」
アル「何でもねーよ。大切なんだろ。だったらもう一度探すぞ。だから泣くな」
リタ「なっ、泣いてないよ! 泣いてないけど……でも、その……ありがとう」
アル「ほら、さっさと行くぞ」
リタ「うん!」
(リタとアルティナの支援レベルがBになった!)
―――――
指輪は祈りの指輪的なアレです←