Another jujuwalk 4


「今日は呪術師界最強の五条悟さんのお家にお邪魔しています。今日はカレーでしょうか?食欲を唆る良い匂いがキッチンからしていますね。少し様子を見に行きましょう。」


…五条、一人で何話してるんだろ。


横目で五条を見ながら、くるくるとお鍋の中をかき混ぜる。今日の夜ご飯はおばあちゃん直伝のカレーにした。

ハチミツとすりおろしリンゴがたっぷり入った甘口だから、恵くんにも作る時はお鍋を分けて別の辛さを作るんだけど…今日は五条と私の2人分だからこのままで。


「おや?どうやら最後の決め手にかけると困っているようですね。」

「いや、もう完成だから全然困ってないんだけど…。」

「では、美味しくなる魔法をかけてみましょう。」

「………魔法?」


五条は謎のポーズを取ると「スイッチ、オーン!!」と大声で叫び、カレーの入ったお鍋の前で突然躍り始めた。


「マサラマザールトリピッピースパイスパイ〜スエクスタシー!
マサラマザールトリピッピースパイスパイ〜ス…エクスタシー!!」

「待って待って怖い怖い怖い怖いカレーに何したの!?食べれるのこれ!?」

「モチのロン。僕の魔法で名前の美味しいカレーがも〜っと美味しくなったよ。さ、準備して早く食べよ。」

「……………(どうしよう不安しかない)。」





謎の呪文が効いたのかわからないけど…カレーはいつもより美味しい気がした。



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