午後3時


梅雨の晴れ間の昼下がり

薄いカーテンを引いて

ソファに腰掛ければ

ほのかな太陽の香り

文庫本を開けば

膝にのぼってくる猫

心地好さそうな寝顔は

僕を現実から少し遠ざける

空想の中の二人は

今日もまた

すれ違うばかり

そよ風は

外の様子を知らせるけど

変わったことはなさそうだ

世界が混じる午後3時

待っている人は

今日もまだ来ない

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