眼帯




見えないから見たい

隠しているから見たい

その覆いの下を

白いガーゼの下を

見えている方の瞳は

それこそとても美しいけれど

見えない方の瞳は

もっともっと美しいのだろう

食べてしまいたいぐらいに

そのことを君に言ってしまえば

きっと嫌われてしまうだろう

こんなこと考えていると気付かれたら

相手にしてもらえなくなるだろう


僕の横で眠る君

目を覚ます気配はなし

過去を隠した眼帯の

上にそっと口付ける

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