廃屋




ひっそりと佇む構造物

冷たい空気が身体に沁みる

部屋の温度が低いから

身が寒いと言っているのか

物が少ないから

心が寒いと感じているのか

光はどこかに隠れ

自分の仕事を休んでる

椅子に座ったひとの目は

どこにも焦点を合わせない

呼吸を忘れた森は

世界の時間を静かにとめる

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