2013/04/21〜2013/04/27
4/21
テスト開始30分後。
前の席の奴が寝ていた。
俺も時間が余ったので、見直しをして問題用紙に落書きをした。
20分後、解答用紙が回収された。
落書きを皆に褒められた。
寝ていたやつはすぐに帰った。
数日後、テストが戻ってきた。
俺は76点、寝ていた奴は80点。
地味に悔しい。
4/22
「おにいちゃん!」
可愛い妹が、俺に甘えてくる。
「ねえ、あそこで写真撮ろうよ!」
そう言って妹が指したのは、ちょうどお城が綺麗に見える場所。
「いいよ」
近くにいた人にお願いし、パシャリと一枚。
デジカメの画面を見て、妹は満足気に笑った。
…一人、目覚めた。
俺に妹はいない。
4/23
コンビニで弁当を買おうとした。
ところが、お昼時のせいかレジはかなり混んでいる。
その中に、一人だけおばあちゃんがいた。
右手に弁当、左手にアイスを持っている。
おばあちゃんまで順番が回ってきた。
おばあちゃんは左手のアイスを差し出した。
「これ、温めてちょうだい」
4/24
某テレビ塔の展望台に来た。
テンションMAXな友人が、外の風景に目を光らせている。
「煙とナントカは高いところが好きって言うよね」
「つまり僕のことを馬鹿と言いたいんだね」
「その通り」
「そう言ってくれて構わないよ」
「え?」
「馬鹿な人間も世の中には必要だからね」
4/25
学校の昼休み、昼食終了後。
購買に行く者、先生に呼び出された者、そして寝る者。
教室で話しているのはごくわずか。
彼女達に気付かれないように、教室の角で寝ている彼の元へ。
前の席に座り、その柔らかい髪をそっととく。
彼は抵抗しない。
予鈴がなるまでの十分間、幸せな時間。
4/26
朝、起床。顔を洗おう。
と思ったら洗顔料が空っぽ。
朝食を食べよう。
卵焼きを作る。
昨日炊いたご飯を温めよう。
と思ったら炊き忘れ。
仕方なくパンにする。
テレビでニュースを見よう。
と思ったらリモコンがない。
テレビのボタンで操作。
さあ出かけよう。
と思ったら靴下の片方がない。
4/27
水をこぼした。
ティッシュで床を拭き、丸めてごみ箱に投げる。
しかし入らない。
拾い上げて、もう一度チャレンジ。
綺麗な曲線を描く。
今度は入る!
と思ったが、ごみ箱の縁に弾かれ、床に転がる。
何回か繰り返して、入ったのは5回目。
「飽きないね、君」
振り返った先に人はなし。
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