短編小説ログ | ナノ


温エロ注意




「ん、はぅ、あ…んんっ」

下半身だけを露出した格好でベッドに膝を折って座り込み、勃ち上がったものを一心不乱に扱いていた。ぐちぐちと自らの性器を弄り、臨也は荒い息を吐く。

「おら、気ぃちってんぞ」
「だって!もうイッちゃいそう、なんだ、も…」
「まだ5分も経ってねえ」
「もう、ぁ、無理…シズ、ちゃ」


生理的な涙を貯め、臨也は体を震わせた。静雄は必死に手を動かす臨也を凝視する。ベッドの端に座り、タバコをくわえるとふう、と息を吐いた。

これは、臨也が早漏を治したい、と言い出した事から始まった。臨也は静雄との行為で、何度も、それこそ挿れられただけでイってしまう程に感じやすい身体だった。一回の行為で最低でも3回は達してしまうのだ。臨也は身体がもたない!と悲鳴を上げ、必死に達さない努力をするが静雄の激しい揺さぶりと愛撫に翻弄され、結局は身体はくたくたな状態になるのが毎回の事だった。真剣な顔つきで治したいと言ってきた臨也を笑う事も出来ず、静雄は協力する事に同意した。

「ふぅ、あ、…ぁ、」
「後ろに指入れろよ、そんなんじゃ意味ねえ。」

臨也は嫌だと口にしながらも驚く程素直に静雄の言葉に従う。自身の先走りで十分に濡れた指を後孔へ這わせ、ゆっくりと挿入していく。ぐっと唇を噛み、達しそうになるのを耐えていた。

「おら、膝立てろ。奥まで入れなきゃ意味ねえからな。」
「ぁあんっ!…だめ、きもちっ…!」
「イくなよ、」
「シズちゃ、もう…!ぁあ、」

膝を立てて前と後ろを同時に攻めるとみるみる背を丸くし前のめりになる。ぽろぽろと涙を流し喘ぎながらも動かす手が止まらないのか臨也は必死に身体をくねらせる。

「もうダメ、イっ、イっちゃあ…っひゃあ!!」
「イくなって、」

ぎゅっと臨也のそれを握られ強制的に射精を止められる。小さく悲鳴を上げ臨也だったがこれは治療法の一種だと考え必死に耐えた。天を仰ぐように勃ち上がったそれは弾けんばかりに膨張し、主張を強め、後孔はひくひくと物欲しそうだった。顔を赤らめ臨也はとろんとした瞳で静雄を見、助けて欲しいと言わんばかりに無理だと乞う。静雄は諦めたように溜め息をつき、ひとつの提案を出した。

「今から5分耐えろ、そしたらイかしてやるから。」
「なに、その態度!横ぼ、ひ、ぁああっ!やだぁ、あっん!」

ぽんぽんと宥めるように臨也の頭を撫で、身体を引き寄せると臨也の手にそい指を後孔に挿入させる。臨也自身の指を誘導させるように静雄は指をぐいぐいと奥へ侵入させていく。

「ここが、手前の泣きどころな。」
「ああ、ひぁっ、も、ダメ、だめだってばぁ…!」
「あと4分だから我慢しろ、」

前立腺を引っ掻くように指を動かすと大袈裟に臨也の肩が揺れる。ぱさりと黒髪が舞い、静雄の肩に額を押し付ける。後孔をぐちゅぐちゅと水音を響かせてながら中をかき混ぜていく。激しい快楽にさらにキツく唇を噛む臨也。聞こえてくる声は小さく泣いているようにも聞こえた。

(俺が悪いみたいじゃねえかよ!)

おい、とぶっきらぼうに呼ぶとポロポロと絶え間なく涙が溢れる赤い瞳が静雄を捉える。交わる視線にドキリ胸が鳴った。ばつが悪そうに静雄は視線を反らすが、臨也の汗でへばりついた前髪を払ってやると、優しくキスを落とす。濡れた瞳がぱっちりと開かれ、瞬く。


「………俺が、耐えられそうにねえよ。」


バカじゃねえの。と言う静雄に対して何んの悪態かわからない臨也は掠れた声をあげようとするが、静雄のキスによって全てが飲み込まれた。入れられていた指は抜かれ、ごろりと押し倒される。

「……しず、」
「5分、もう経ったよな。」
「え、」

「挿れていいだろ、」

首筋に顔を埋め耳元で囁かれる、脳に響く低い声。優しい手つきで髪を撫でられ、またキスを落とされる。臨也は静雄の態度の急変にたじろぎながらも熱い息を無視できなかった。

「…………ばか、」

聞くなよ、と耳まで赤くしながら返すと、直ぐ様限界にまで勃ち上がった静雄のそれが臨也の中へと挿入された。


繋ぐ、溶ける、そして



(20101101)

何がしたかったのかって?
山が無くオチが無く意味が無いのがヤオイだぜベイビー!
(訳※衝動的に書いたら内容が無かった)

静雄は快楽に耐える臨也さんの表情に勃ったらしい。
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