短編小説ログ | ナノ



裏(R18)注意
・静雄が別人っぽい
*エイプリルフール記念











「やぁ、あっ!ああっ」
「“良い”んだな」
「違っ、あっあっ!」

「“違わない”と…」

平和島静雄を今日ほどSだと思った事はない。



* * *



静雄が今夜家に行くとそっけないメールを送ったのが今から12時間以上前。
家に来る事なんて別に珍しい事でもないし臨也は普通に返信をした「わかった、待ってる」と。

静雄は予告通り臨也のマンションを訪れる。
静雄が夜中に家に来るという事は、もちろん愛の行いの催しがある訳で。
臨也は少し期待していた。
(そんな事は死んでも口にはしないが)

見た目は童貞かつピュアに見える平和島静雄だが本当はセックスに貪欲だ。
臨也をあんあん啼かせては喜んでいる。
もちろん気持ちは良いので臨也も嫌ではない。
しかも静雄と臨也は恋人同士だ。

夜中に愛しい人がやってくる。
期待してしまうのは仕方のないことだろう?

だがどうだろう。
予告通りやってきた静雄は全くもって臨也に手を出す気がないようだ。
来たと思ったらソファーにどかりと座り、ただぷかぷかとタバコを吸っている。
拍子抜けといったらそこまでだ。

何しに来たの?ヤらないの?

臨也が首を傾げつつ見方を変えるとセックスが大好きな変態とも取れるような言動をかましてみるが効果は無く。
臨也的には誘ってみたものの静雄は揺らがなかった。

いつもならこれで一発なのに。

臨也は愚痴るが静雄にその気が無いのなら仕方がない。
どうせ泊まっていくのだろうから、一緒に寝る事はできるのだ。
臨也はそれで我慢しようと割りきった。
枕を手に寝室に向かい、ベッドに腰かける。
いい感じに眠気を感じた、

そんな時だった。


カチリ、と時計が時間を刻んだ。
4月1日 0時00分


「臨也」


それは平和島静雄が待っていた瞬間だった。


* * *



んっ、と小さく声が漏れる。
静雄が臨也の小さな入り口の周りをなぞればビクビクと肩を震わせる。


「シズ、ちゃ」


ぷつりと指を差し込めば、きゃうきゃう肉壁が締め付けてくる。
同時に胸の方を舐めてやれば臨也の口からは嬌声が溢れるばかり。


「ふぁ、あっ!シズちゃ」
「何だよ」

「なに、って…ああっだめだめぇ!」


胸を舐めつつ中に入れた指をもう一本増やす。
締め付けるばかりで動かしにくい臨也の中は温かくとてもえろい。

胸の作業は止めず空いている手で臨也自身をしごけば止めどなく溢れる先走りと共に緩くなる臨也の中。
待ってましたと言わんばかりに静雄はもう一本指を増やし、ばらばらに動かしてやる。


「やぁあっ!指、だめだって、ば…!」
「そんなにイイのかよ臨也クン?」


耳元で囁けばそれだけで感じるのか臨也は身を捻る。
逃がしはしないと腰をがっちり掴み、指をかき混ぜるかのように激しく動かした。
ぐちゃぐちゃとローションが音を立てて、臨也の耳を犯していく。
臨也は顔を真っ赤にしながら生理的な涙を目尻に溜めている。そんな姿を見て、興奮しない奴が居るだろうか。
静雄は勝手にそんな事を考えながら、作業は激しさを増す。


「あっああっ!イっちゃ…」
「後ろだけでか?」
「や、やだあ…あっ!や、シズちゃ…あああっ!!」

嫌だ嫌だと頭を振り回すが軽く前をしごいただけで臨也はあっけなく白濁を撒き散らして達してしまった。

「なあ、臨也」
「ふぇ?」

静雄は達したばかりで、だるいだろう臨也に優しく問いかける。

「今日、何の日だか知ってるよなあ?」

今日。4月1日。
それは有名な

「エイプリルフール…」

臨也が答えた瞬間、にやりと静雄が笑った。
刹那、臨也の中でも「そうゆうことか」とひとつの訳がわかった。
今日になるまで静雄が手を出さなかった理由。
嫌だと言ったのにイイのかと返された訳。

「ちょ、とま……んっ」

臨也の静止も聞かず唇を奪う。
待て、と言われたからだ。
今日はエイプリルフール。嘘をつく日。
待てと言われたのが嘘。ならば、待つな。もしくは待たなくても良い。
そうだろう?


「シズ、ふぅ、んんっ」


隙をついて舌を忍ばせる。
前歯をなぞり中を舐め回し唾液を混ぜれば、臨也の口許から零れる唾液。
角度を変えてなんども口付ければ、臨也も静雄の舌に応えはじめる。


「ぷはっ…はあはあ…」


体制を変えて、臨也を仰向けにベッドへ押し倒し足を腹につくほどに押し当てれば臨也の恥ずかしい所が露になる。


「見んなよシズちゃん」
「手前、誘ってんだろ?」


エイプリルフールの意味わわかったはずだ。
それなのにこの態度は、さすがは折原臨也、といったところか。
誘っているのならば、臆する事など、焦らす事など、ないのだろう。
静雄は自分のベルトを外し、自身を臨也の入り口にあでがった。


「入れないほうがいいか?」
「ヤダよ、もちろん」


にやりとふたりして口許が緩む。
それを合図に静雄は自身をゆっくり埋め込んでいく。


「んあああっ!シズちゃあ!」
「っ、息…吐くな臨也」
「ハハッなに、それ……ああっ!」


静雄は自身の全てを埋め込んだ後、臨也の息が整うのを見計らって上下に一定のリズムを刻み始める。


「あっあっあっ!んっやぁあっ」


臨也のイイ所を重点的に付けば臨也の口からは大きな嬌声が漏れる。
嫌だ、と言われたらもっとやるしかない。
だって今日はエイプリルフールなのだから。













「シズ、ちゃ!」
「なん、だよ…!」

「大っ嫌いー!」
「はっ!俺もだ」



(20100401)

今日がエイプリルフールなら、私がえろ小説を書いた事も嘘にしてください←

結局最後までできなかったのは私が耐えられなくなったからだ\(^o^)/←
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