短編小説ログ | ナノ



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ヤらせろと家に突然来たバーテン服の喧嘩人形に「はぁ?」と呆れた態度を示すが、内心、期待してたりもした。
そんな事、口が裂けてもいわないが。


取り敢えず追い返す事も不可能(ドアを破壊されかねない)だろうと、臨也は静雄を中に通す。
意外と素直かつ静かに臨也の指示を聞く静雄の対応に、なんだか変な感じがした。

(なんか大人しい?)

その考えもつかの間、コーヒーでも出すよと臨也がキッチンに行こうとした瞬間―…

「ちょ、なにっ!」

後ろから急に抱き締められた。
静雄は頭を首筋に埋め、ふわふわな金髪がくすぐったいのか臨也は身動いだ。

「っ、…どうしたのさシズちゃん。」
「手前のエロイ声が聞きたくなった。」

「はあ? 何を言っ、ゃあっ」

ベロリと耳の後ろを舐められ、ゾクゾクする。
静雄とこんな行為をし初めて知った自分の性感帯。
抱き締めたままで後ろから伸びる手は、服の上から臨也自身をゆるくさする。
あまった左手は臨也の服をたくしあげ臨也の白い肌の上をまさぐった。

「ここで、するのぁっ、ぁ」

臨也は腰を引いて逃げようとするが、そんな行為を静雄が許すはずもなく「逃げんな」と一蹴されてしまう。
逆に強く自身を握られ、一瞬甲高い声が盛れた。


「シズ、ちゃ、ぁっん」
「、なんだよ。」

チリッ、と首筋に痛みを感じた。
それはおそらく静雄が臨也の首筋に赤い痕を残したせいだろう。
臨也は隠せないとこにすんなよと思いながらも続くゆるいゆるい快感に、どうにかなりそうだった。

「ちゃん、と、さわっ…ぁっ、触って…!」


耳元で「臨也」と低い声で囁かれるだけで臨也は肩を震わせた。
身体が熱くなるのがわかる。
カチャカチャと手際よく臨也のベルトを外してズボンを下げると、半達ちになったそれを静雄は優しく握って上下にしごく。

「ぁ、…っ! シズちゃ、」
「今度は何だよ、」

やっとあらわになったそれに与えられた快感は、先ほどとかわらずゆるくゆるく刺激する程度のもの。
その程度の快楽を臨也が求めていた訳ではないと静雄を自身わかっているはずなのに。

「も、もっと…!」
「もっと?何だよ」
「つ、よく、ぁ!強く、しご、けよ…!」

涙が生理的にたまった瞳で睨んだところで対抗できるなど微塵にも思わないが、甘くおねだりなんて臨也のプライドが許さなかった。

だが命令口調での訴えは逆に静雄のヤル気を上げてしまった模様。

「上等だ」

その言葉を合図に今度は激しくしごき始める。

「やぁあ!ぁっ、ん、ぁ」

肌の上をまさぐっていた手も、胸の飾りをつまんで引っ張って。
臨也の意思を反して口から途切れることのない嬌声に静雄も楽しさを感じ始める。
いつもニヒルな笑いを張り付けている臨也が、こんなにもイイ声で哭き、こんなにも淫らな姿を晒していることに。

「嫌じゃねえだろ。」
「っふぁっ…あっぁ!」

前からの強い刺激に立っている事もままらなくなる。
足がガクガクと揺れ、膝に力がはいらない。
近くにあるテーブルに手を付けて腰をつきだすような格好に。

「臨也、」
「ゃっシズ、ちゃあっ」



「ほら、」
「ぃゃあっ! イッちゃ、」

「―…イケよ」

耳元で囁かれ、先端を爪で弄られた瞬間、電流が走るかのような感覚が支配した。

「ぃぁあ―…っ!!」




の味をおしえよう




(このままここでヤるか、シャワー入ってからヤるか、選ばせてやる)
(えぇ…なんか俺もう、)
(自分だけ気持ちよくなってんなよ)
(シズちゃんが勝手に盛ったんだろ!)
(イイ声で啼いてたくせ、)
(うっさい黙れ死ね!)


(20100225)
→加筆修正・2010/2/27

ただヤってる―…だが挿入は無し…―小説でした。
ただ「イケよ」が言わせなかっただけ!
初えろ(っぽいの)書いた。
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