でるた



未だ勃ち上がりきっていない陽物の左右それぞれに顔を寄せ、舌先で擽り唇で柔く食んでいく。
三成はされるがままに身を投げ出している風にも見えるが、よく観察すれば視線は足の間で動く二つの影に釘付けで、息は荒く奥歯を噛み締めて声を上げないよう耐えているのが解る。


「は、ぁ。もう、無理…!」
家康は熱っぽくそう言って三成にまたがると、骨の感触ばかりする肩を掴んで腰を落とした。
予め己で準備を済ませていた場所は香油が充分に行き届いており、熱い滑りが手助けをして抵抗らしい抵抗も無くじゅぷりと音を立て三成の楔を呑み込む。
「んっ…あ。」

「やれ、子狸はもう我慢の限界か。」
むっちりと張った胸筋の中で飛び出している、尖った先端には敢えて触れず、その代わりに人より大きめの乳輪に吉継が噛み付いてやると、家康は喉の奥で鳴いて胎に居る三成をぎゅうと締め上げた。

突然に絞られた三成は眉間に皺を寄せて目の前に晒された首筋に噛み付き、訪れた小さな波を耐え凌ぐ。
しかし家康はそんな三成には頓着せずに吉継の性器を握って先端を柔く擦ると、吉継がそれまで嬲っていた胸から唇を剥がして家康のそれと重ねる。
舌同士を絡ませながら視線を交わし、二人は小さく笑い合った。

するとそれまで家康の好き勝手に動かせていた三成が突然双丘を鷲掴みにしたかと思うと、下から強く突き上げてよく熟れた体躯を揺さぶる。
家康は思わずそれに抵抗しようとしたのだが、吉継は意外に強い力で頬を押さえており、呼吸がどれだけ苦しくなろうとも、声は全て合わせた口腔の中へと吸い込まれてしまう。
「ん、んんっ!!」
前触れも無くされるがままに追い立てられ、喉をきつく吸われてやがて吐き出した種子は、三成と家康双方の腹にべっとりと張り付いた。

「っ、は、二人とも、意地が悪いぞ。」
黒目がちの瞳に涙を浮かべ、息も絶え絶えにそう詰るが、三成も吉継も今さらその程度で動じる筈も無く、ならばせめて片方だけでも道連れにと、満足して胎の中で萎えたものを引き抜いて、包帯の取れた腕を引いて背を押した。
向かい合わせになっていた先程までとは違い、今度は吉継の背を三成が抱き込む形で膝に乗せる。家康は待ってましたとばかりに吉継自身にむしゃぶりつき、部厚い舌が震える幹に絡み付いた。
「う…。」

「私の準備が出来るまで、家康に遊んで貰え。」
三成は滅多に浮かべぬ笑顔を惜しげも無く晒しながら、尻の割れ目や孔の縁に濡れた先端を引っ掛けて性感を煽る。

吉継が弄られ舐められ蕩けている間にやがて硬度を取り戻した三成は、熱いものを待ち望んでひくついている後腔へと焦らすような緩やかな速度でその身を収めた。
ずるずると沈んでいく吉継の身体がもう落ちないという所まで来た時に家康の目標はその接合部へと移り、重たくなった袋を吸いながら上目遣いに様子を伺う。

耳を食われながら胸を揉まれる吉継のどこか儚げな姿も、肉食の獣のように目をぎらつかせて息を吐く三成の意外と逞しい肉体も、家康の背筋をぞくりとさせて、気付けば空いていた手で下肢の興奮をまさぐっていた。
「ヒッ…!」
先端を責めていると、一度震えて口の中いっぱいに広がった独特の風味。それを飲み込んでしまわぬ内に、三成の白い頬を掴んで口付ける。
迸りを口移しで半分に分けると、皆漸く人心地がついたようで、ほっと息を吐いて暫しの間動きを止める。


しかしこれで終わるつもりは無い。三人ともまだまだこれからだと、視線を交わして確かめ合うと布団の上で絡まっていた裸体がまたぬとりと艶かしく蠢いた。