「ねぇ!アラウディ!アラウディったら?」



朝起きて身支度を整えて
それから書斎で仕事をするアラウディの
所へ向かう

それが私の習慣。



「聞いてる?ねぇ、アラウディ!」

「何、うるさい」



「おはよう!」



「…おはよう」



そんな私たちを見て
いつもクスクス笑うのは雨月。


二人は本当に仲がいいでごさるな

っていつもそういうんだけど、
アラウディはどう思ってるのかな


私はもちろん嬉しいけど!








昼食を終えて、暇を持て余しながら
庭でぼーっとしていると、
足音がして振り返った


「君、何してるの」

「え、ひなたぼっこを…」

「は?太陽なんて出てないけど」

「あ…あー… えへへ…」

「馬鹿なの君、かぜひくよ」



そういうとアラウディは
私の背中に上着をかけてくれた。

私に貸したら、
アラウディが寒いのに




少し照れ臭そうに、
仕事があるといって
アラウディはいってしまった。


少し肌寒い秋の空気
私の心は あったかかった。






その日の夜は星が出た
昼間の天気が嘘のように満天の星


屋根に登ると彼 アラウディがいた
彼もびっくりしたようで、
少し顔が赤かった



「アラウディも星を見てたの?」

「まあね」

「そう…」



私は何故か星よりも
星を見る彼の横顔に見惚れてしまった







「ねぇ、そんなに見ないでくれる?」

「へ?」




ちゅ




急にアラウディが近づいたと思ったら
唇に柔らかい感触。


キスされたんだと気づいた



「っ!?!?」

「顔、真っ赤だよ」

「だっ、だって!キ、キ、キス!」

「して欲しいんだと思ってたよ」

「アッ、アラウディ!」




彼は珍しくクスクス笑って
去り際にこう言った




「続きはまた今度」




end