今日はボンゴレ主催のパーティー

盛大なこのパーティはボンゴレ一大イベントで
守護者や使用人も駆り出される。

アラウディの助手の私も呼ばれていて
おしゃれできるのはこんな時だけだから、
ドレスも新しく用意して
化粧だってばっちりした!


そうしたら、アラウディに


”今日、僕以外と話したら許さないからね”


アラウディに、そういわれた理由はわからないけど、
ボンゴレのパーティーで話すななんて
無理な話で・・・




「お嬢さん、私と踊っていただけませんか?」

「いえいえ、私と」

「いや僕と」



いろんな人に声をかけられてしまい、
アラウディのいいつけも守れないし困るしで
アラウディに視線を送るけれど、
こっちも見ずにアラウディは女の人たちと楽しそうに
話をしている・・


なによ!私にはほかの人と話すなって言ったくせに!




「お嬢さん、あちらで踊りましょう」

「連絡先を教えてくれませんか?」



さっきよりも増えた男性たちに、一言断りを入れようとすると、
目の前に黒いマントが広がった。



「申し訳ない。彼女は仕事があるんだ・・・失礼する」

「!これはT世!申し訳ありませんでした!」



マントの正体はジョットで、
彼らに声をかけると、私の手を引いて
テラスの方へ移動した。




「大丈夫か?」

「ありがとうジョット!助かったよー!」

「マナーの悪い奴らだからな、当たり前の事だ」

「アラウディに助けを求めたのに、話してて全然気づいてくれなかったんだよー・・・」

「あいつにも付き合いというものがあるからな、仕方ないだろう」

「・・・う」




言い返せなくなって、うつむくと
ジョットはポンと私の頭をなでた。


「しばらくここに居ればいい。じゃあな」



そしてマントを翻し、
また人ごみの中に消えていった。



「ジョットって時々かっこいいな・・・」




「ジョットがなに?」

「!!!」




振り返るとそこにはいつの間に来たのか
アラウディがいて、不機嫌・・・いや
すごく不機嫌そうにこちらをにらんでいた



「アラウディこそ・・・!仕事はいいの?」

「そんなのどうでもいいよ。それより僕のいいつけ忘れたの?」

「え?」

「今日、僕以外と話したら許さないからねって言ったよね?」

「そ・・・そんなの」

「いいつけ守らないと思ったら、ジョットと話しているし、彼だけじゃなくてほかの男もいたでしょ」

「でもっ・・・わ、私が話しかけたんじゃなっ」


「黙って」





遠かったアラウディがいきなり近づいたかと思うと
唇に感じる柔らかい感触と、唇を割って入り込んでくる熱い舌


「・・・んっ」


長いキスに自分が紅潮するのが手に取るようにわかる。
それに気を良くしたのか、アラウディは
右手を私の後頭部に持っていき、
また深いキスをする



さすがに苦しくなって、彼の胸をたたくと
そっと離れた。




「なななな何す、んの!!」

「何って、お仕置きだよ」

「なんで?!」

「いいつけ守らなかっただろ」

「私は犬じゃな・・・い・・・んんっ」



少ししゃべるとまた深いキス


呼吸ができなくなって、
体の力がなくなって崩れ落ちそうになるのを
アラウディが支えながら、まだやまないキス、



「も・・・やだぁ・・・」

「そうだね、ここでやるのも気が引けるから、僕の部屋に行こうか」

「・・・は、?」

「なに?」

「や、むりむりむり!私帰る!!」

「逃がさないよ」





次の日、レンが仕事を休んだ理由は、
また別のお話で・・・







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リクエストありがとうございました!
プリーモがわからない(´_ゝ`)!!!!