俺は、攘夷の奴に刺された。
倒れていた俺を見つけ、
近くにいた部下が、急いで幹部をよんでくれて
それでも、もう手遅れで
「平助!死ぬな!平助!!」
「はは、うっせーよ、しんぱっつぁん…っ」
「もう喋るな、平助」
そう言った左之さんは柄にもなく涙目で
「おれ、さぁ、…あいつに…っ…」
「…」
「あいつにっ…ひでぇこと…し…ちまったよ…」
「…平助」
「謝れ、なかったよ」
「ああ!今から謝るんだろ!?」
「最期に、…いい、たかったな ぁ 。」
好き
最期に聞こえたのは、
ここにいるはずのない
あいつの
あいつの泣き声だった。