「戦に、いく。今度はでかいやつ。戻ってこれないかもしれない。」





羽織を着ながらそういうと、
あいつの顔は、酷く歪んだっけなぁ。



淋しいよ、いかないでよ平助くん





そう泣きながら、俺を引き止めるあいつを
少し強く引き離した。





ほら、俺ってガキだから、




素直になれないから








今思えば、
もっと優しくしてやれてたらなって
思うんだ。





好きだっていう気持ちが通じてからは、
浮き世だってたんだ。




安心、してたんだ。






さびしい

今、言っても、
今、伝えても、
もう遅いのだとわかっているけど





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