starry☆sky | ナノ
「どうした名字?何か用か?」
「あのっ、陽日先生!わたし…弓道部に入りたいんです!」
あと10分で6限目が終わる。
そうすればわたしの初の部活が始まるのだ。
もう緊張で胃が張り裂けそうだ。
キーンコーンカーンコーン
わたしは弓道の経験がない。しかも2年生だ。
こんな時期から入部って変に思われるだろう。
でも、内気なわたしもどうしても入りたい理由があった。
はじめてこんなに熱い気持ちになった。
木ノ瀬梓くん。
今年4月に入学してきた宇宙科の一年生に一目ぼれをしたのだ。
「木ノ瀬くんのいる…弓道部」
木ノ瀬くんは普通の1年生よりも少し遅れて弓道部に入った。
だから少し不思議に思ってたんだけど。
入ってみてわかった。
「夜久先輩!僕の射形どうでした?」
「夜久先輩の弓、すごく綺麗です」
「夜久先輩、今夜一緒に星を見ませんか??」
木ノ瀬くんは夜久月子ちゃんが好きみたいだった。