君と雨宿り 「完全にお手上げですね…」 「そうだね」 部活が始まる前に今日は暑いからと飲み物の買い出しに行くことにした。 部室を出たところで偶然梓くんに出会って買い出しに付き合って貰ったのだが、帰り道不運にも夕立に遭い足止めを食らってしまっていた。 「ここなら雨をしのげますね。少し待ちましょうか…先輩?寒くないです…か…?///」 「あ、そうだね…私なら大丈夫だよ、それより梓くんびしょびしょ…待ってねタオルあるから」 「っ!////」 「あ、あ梓くん!?」 わたしは足元に置いた鞄からタオルを取りだそうとしゃがもうとした時、梓くんに抱きしめられた。 「ど、どどどうしたの!」 「名前先輩…ブラ、透けてます…/」 「え///!」 「なんか我慢できないんですけど//」 「ちょ、梓くっ」 名前を呼び終える前に梓くんの唇が私の唇を塞ぐ。 最初はただ何度も唇を合わせるだけのキス。でもそのキスはだんだん深くいやらしいものになっていく。 わたしも自分の身体が火照っていくのを感じた。 「あ、梓///っくん///ん」 「先輩っ…んう」 キスだけでなく梓くんの手は私の腰をやわやわと刺激し、さらに身体を火照らせる。 「は…っん///梓くん…」 「先輩、その顔誘ってるんですか…?」 やっと唇が離れたけれど全身の熱が消えない。それどころかもっと求めていた。 「うん///梓くん…っ//もっと///」 「///冗談のつもりだったのに…//今日の先輩、エロいです」 「い、嫌…//?」 わたしは梓くんのシャツの袖を握りしめて瞳を見つめて聞いた。 「いいえ、大好きです」 (おい!お前も木ノ瀬もこんな時間まで何をしていた!大遅刻だ!罰としてグラウンド10周!)(はいはい、そんな怒鳴らなくてもやりますよ。あ、名前先輩の分も僕が走りますから)(?)(先輩、腰痛いでしょう?(二ヤリ)(あっ///梓くん///!)(やっぱり木ノ瀬はスゲーよな、白鳥)(そうだな、犬飼) siori |