じゅじゅさんぽの『中華料理屋あるある』ネタです。
ネタバレなので、聞いた方のみお読みください。

*会話文のみです。



「うーん。中華ってどこいってもメニュー多いよな。で、なに食う?」
「炒め物こんだけ種類あっても頼むの決まってくるよな。どうすっかな」
「野薔薇さん。美容効果抜群の魔女のスープというのがあるみたいですよ」
「えっ、どこに書いてあるの?・・・・ツバメの巣?!っげ、4000円もするじゃない。たっか」
「そりゃ三大珍味だから高けぇだろ」
「にしたって、こんな一口の量で4000円なんてぼったくりじゃない」
「わぁ、虎杖さん。ジャンボ餃子があります!顔ぐらいおっきいサイズみたいですよ!」
「おーすっげーじゃん!俺それにしよっかなー。あー、でも作るのに30分かかるんだってさ。そんなに待ってられねーや」
「よし、決めた」
「も、もう決まったんですか?伏黒さん早いですね」
「ちょっと、勝手に決めてんじゃないわよ」
「意味わからねぇ絡み方すんじゃねぇ」
「うーん。よし、私も決めた」
「あんたたちは?」
「えー、ちょ、ちょ、ちょっと待って。えーどうしよっかなー。チャーハンと餃子セットが鉄板だけど、ついこないだ食ったしなー。俺中華屋くると大体同じもの食っちゃうんだよなー」
「わかる」
「冒険すると失敗する率高いしな」
「ハズした時のダメージったらないわよね」
「えー、でも今日はちょっと冒険してみっかなー。うーん、でもなー」
「虎杖さん、何と悩んでるんですか?よければ私が片方頼むので、半分こしませんか?」
「えっ、いいの?!じゃあ・・・」
「名無し。虎杖を甘やかすな」
「そうよ、こいつにそんな優しくする必要ないわよ。名無しも自分の好きなもの頼みなさいよ」
「でも・・・・」
「いいんだよ。お前は気遣い過ぎなんだよ。メシ屋来た時ぐらい自分の好きなもの食べろ」
「どうしよっかなー。あー、どうしよっかなー。あーあーうーえーどうしよ」
「いつまでやってんのよ」
「腹減って死にそうだって言ってたよな」
「さっさと決めなさいよ。名無しがアンタに気遣って別に食べたくもないもの注文しちゃうじゃないのよ」
「あーはいはい。よし、決めた!」
「名無しは決まったか?」
「はい」
「すみませーん!注文いいですか?」
「俺中華そば大盛り」
「はぁ?あんだけ悩んで中華そば?!」
「いいだろ別に!」
「タンメンお願いします」
「きくらげと卵豚肉炒め定食で」
「私は、この小さい・・・・肉まんみたいなのを10個お願いします」
「名無し。それは、ショーロンポーって読むんだよ」
「あ、そうなんですね。じゃあ、小籠包を10個お願いします」
「ちょ、ちょっと名無し。あんたそれ主食じゃないわよね?」
「えっ、主食ですよ?」
「小籠包って全然腹に溜まらなくね?俺だったらすぐ腹減る」
「小籠包ってサイドメニューじゃない。なんかもっと麻婆豆腐定食とか、あんかけ焼きそばとか主食っぽいもの食べなさいよ」
「別に自分で金払うんだから名無しが何食ったっていいだろ」
「名無しってさ、変なチョイスするよな」
「そうですか?」
「ラーメン屋で親子丼食べたり、すし屋でトンカツ食べたり、蕎麦屋でカレーうどん食ったり」
「でも、お蕎麦屋さんのカレーっておいしいわよね」
「名無しはそういう奴だからそれでいいんだよ」
「何よその俺は名無しのことよくわかってますよー。みたいな言い方」
「そんな言い方してねぇだろ」
「してたわよ」
「虎杖さん、パンダまんがあるみたいですよ。(2年生の皆さんにお土産で買っていったら喜んでくれそうです)」
「あ、ほんとだ。可愛いな。中身こしあんなんだ」
「耳と目の部分も餡子でできてるみたいですよ。美味しそうですけど食べるのもったいないですね」
「帰りに買っていくか?」
「はい。伏黒さんも気になってたんですね」
「いや、ちげぇけど・・・・」
「お、きたぞー!」
「わぁ、どれも美味しそうです!」
「うーん、良い感じね」
「「「「いただきます」」」」
「伏黒さん。このきざみ生姜はどのタイミングで口に入れるものでしょうか?最初ですか?後ですか?」
「それは、小籠包をタレにつけた後にこうやって上に乗せて一緒に食べんだよ」
「なるほど。こ、こうですかね?う、上手く乗せられません・・・・」
「なんでそこで苦戦すんだよ。簡単に乗るだろ」
「もう全部伏黒が乗せて口まで運んであげればいいじゃない」
「介護かよ」
「今更じゃね?」
「あ、上手く乗りました!いただきます。あむっ・・・あっつ!」
「バカ、よく冷ましてから食えよ」
「名無し、水!」
「出来立てって中の肉汁めちゃくちゃ熱いよな」
「あちゅいでしゅ」
「あー、舌先赤くなってるわね。コップの水で舌冷やしておきなさい」
「はい・・・」
「すみません。小皿一つください」
「名無し、大丈夫?」
「らいひょーふでう」
「お前にはまだレンゲで食うのは早いから小皿に移してよく冷ましてから食べろ」
「そうします」
「それだと中の肉汁全部出ちゃうじゃない」
「別に後から皿に口付けて飲めばいいだろ」
「一緒に食べるからいいんじゃない」
「それだと名無しが火傷するだろ」
「あ、美味しいです!伏黒さん!美味しいです!」
「よかったな」
「名無しはほんと美味そうにメシ食うよな」
「えぇ、見てて気持ちいいくらいにね」
「・・・・うまそうだな」
「伏黒さん、お一ついかがですか?」
「じゃあ、1個くれ」
「はい、どうぞ」
「・・・っん。うまいな」
「美味しいですよね」
「伏黒、名無しと間接キスじゃん」
「っ!」
「やらしー」
「別にっ、名無しがレンゲでくれたからそのまま食っただけだろ」
「顔、赤いわよ」
「あのな」
「はい、虎杖さんと野薔薇さんもどーぞ」
「えっ、いいの?」
「ありがとう。でも、これだと名無しの分少なくなるわね」
「いいんです。最初から皆さんとも一緒に食べたくて10個頼んだので」
「すみません。取り皿3枚ください」
「そうね、それがいいわね」
「?」
「俺、結構口つけちゃったけど、下の方から取ったから大丈夫だと思う」
「はい、どーぞ。きくらげたっぷり乗せとくわね」
「ん、やる」
「え、いいんですか?」
「私たちも名無しからもらったからね」
「わぁ、こんなに色んな料理食べられて幸せです。皆さん、ありがとうございます」
「あとで杏仁豆腐もくるってよ。サービスで」
「「「おお〜」」」


【席】

通 野薔薇 虎杖     
路 伏黒  名無し





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