俺と斎宮と口喧嘩。 





「お前は一体何を考えてるのだね!」
「うっせ、うっせ。うっせぇ!そうがなるな、斎宮!」

朝いちばん机に着席した途端に斎宮にがなられて、俺なにした?と考える。今日の日直はお前だろう!そうだった、そうだった。俺が忘れてた。お前は日誌受け取る前に帰っただろう!と怒られる。我がクラス変なマイナールールていうか斎から俺に対してのおかしなルールあるのホントおかしい。斎宮から俺に渡る際は前日に受け取るっていうわけわからんよな。担任の存在全無視されてるの。ほんとおかしい。

「悪い、悪い。斎宮が日直なの忘れてた。教えてくれてサンキュ、斎宮」
「悪いと思っているなら早く受け取れ」
「はいはい。」

斎宮とこんなに話できる奴そんなにいないのにな。俺気に入られてるかな。女顔だからか?仁兎に似てるか???…え?俺、御着換えさせられるの?いや、ないわー。二年ほどやり取りしてるけど、そんなのされたら俺昔を見てるようになるよね。

「今度家の近所のパン屋にクロワッサン持ってくるから許せってば」
「食べ物で釣れると思ってるのか!青葉!」
「…いや、ねぇ。最初そうだな。って今思い出した。」
「どうしてそういう思考をしてるのか、こちらが聞きたいが?」
「最初もそうやって怒鳴ってたよな。」

俺が毎日家の近所のパン屋のクロワッサンやら菓子パン食ってたら、どこのだね!って突っかかってきたのそっちだったよな。なんて指さして笑うと、周りがぎょっとこっちを向いた。ほら、やっぱ俺だけじゃん。理不尽。とため息ついて斎宮を見ると、真っ赤に怒って震え始めた。ほら、お抱えの愛しい人の頭を撫でながらもちょっと恥ずかしそうな斎宮。俺がケラケラ笑ってると、胸倉掴まれそうなぐらいに怒鳴られて煩いって言いながら蓮巳とクスクス笑ってる天祥院に間に入ってもらう頃には、始業のチャイムが鳴ってるんだけどな。…俺、怒れ損じゃね???仁兎慰めて!!!隣クラスだけど…。




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