041 色々泣きそうな私はリカバリーガールの横で全員の試合を見るように指示がされた。担当の先生がいないので、リカバリーガールから説明を受ける。私の試験と、クラスの試験と多少差があるのでそこも説明してくれる。時間は30分なのは変わらない。目的として、ハンドカフスを先生にかける。もしくは一人がステージから脱出。戦闘訓練の相手が現役プロたち。私たち高校生とでは天と地ほどの差分がある戦闘はほぼむりなわけで。完全に逃げ一択じゃないか、オールマイトと相澤だぞふざけんな。なんで平和の象徴とうちの担任なんだ。ぶつくさ考えてると、まぁプロヒーローだと逃げの一択だと思わせないために、プロたち先生には四足に体重の半分の重りをつける。だそうだ。 ここからが差分としてだが、私の場合は先生たちに体重と同等の重りをつけることになっている。らしい。 まとめると30分以内に相手を無効化するか、指定のゲートを通り抜ければよい。プロヒーローのハンデとして体重と同量の重りをつけるらしい。そして、クラスの前で公開死刑されるらしい。 「だいたい、わかったかい?」 「…はい。」 「さて、今日は激務になりそうだ。皆位置についたね」 それじゃあ今から雄英高一年期末テスト第一弾を始めるよ。二段って私か!?って一瞬発狂しそうだった。ほんと、もうかんべんしてくれ。と思いつつ、この試験の答えはきっと第一段と命される試験の中にあるはずだ。色々あってチームアップを組んだというならば、そこだ。この30分で答えを見つけなければならないのだろう。 まって。ホント勘弁してよ。と泣きそうになる。ため息をつくと、同時にリカバリーガールが号令をかけた。 突発的なチームアップ。もう、爆豪と緑谷を組んでる時点で、たぶんコミュニケーション的なやつも考えられてるのだろう。そして次に、”個性”に頼りすぎてる部分はあるかもしれない、だから相澤が当てられてるのだろう。っていうか、オールマイトは?何?相澤がおまけみたいなことになってるけれど。答えは目の前にあるのに、現実が悲しすぎて泣きそうだ。 「あんたは、二年分があるんだろうけれど。そこいらと変わんないのにねェ。」 ハリボー食べるかい。と差し出されたので遠慮なくそれを受けとるのであった。体力いるもんね、相手がなんせあのオールマイトだもん。この30分でオールマイトと相澤を倒すないし、無効化する作戦を建てなければいけない。っていうか、私にチームアップは不要だっていうのか? …もしかして、重量ハンデって私の個性めっちゃ不利じゃない?そのせいであいつら置きなおすのの距離が奪われてるんだから。うわ、積んだっての!!私も半分がいいんだって!!半分にしてくれ!!なんでこんなデメリットハンデ…私が伝えてないからなんだけれどさ。もう、やだ。 ←/back/→ ×
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