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そろそろ夏休みも近いが。と相澤が話を始めた。夏休みに林間を行うらしい。その前に期末テストがあるので、一旦通形たちと連絡をとってある程度教えてもらってもいいのかもしれない。いや、だって。自由な校風でもあるからなんか、急に変わりそうな予感もするけれど、なんか拭いきれないとんでもない不安があるって思ってますよ。えぇ。なんですか。
期末テストもやってきて、学校で補修地獄だってさ。まぁ、成績はそこそこいいので全然心配はしない。両親もいるし、勉強に事は欠かないんだけれどさ。期末演習試験あるんだよな。救難だったらやばいかな。とも思えるのだけれど、やっぱり違和感だけがぬぐえない。

「ねぇ、百。めっちゃ嫌な予感がしてる。期末。」
「勉強についてですの?」
「なんか、逃げたい。っていう予感がするから、たぶん勉強ではない。」
「座学なら私お力添えできるかもしれません」
「百?聞いて?座学じゃないってってんの。」

ツッコミ総無視で、演習はからっきしでしょうけれど。と百がへこむ。耳朗ちゃんや尾白に目配せして、いけと念じてみる。どうやら、伝わったようで、二次関数つまずいちゃっててと切り込んでくる。うんうんよかったよかった。微笑んで頷いていると、私と佳英さんで教師役をしましょう!沖方もクラスで上位だもんな!と周りが囃し立てている。…困った。

「百がいうなら、やりましょう」
「クラス一位と三位が教師だ!!」

…そう、そこそこであれなんですけれど。ほら、前の時もやってたし、一月だけどさぁ!それはいいんだけど、中期の範囲は大体前と被ってたし、ね。苦手はそんなにないけれど、数学ちょっとやっておきたいような気もする。いいじゃんね。最悪百にホワイトボード出してもらって。うん。

「では週末にでも私の家でお勉強会催しましょう!」
「まじで!?うん、ヤオモモん家楽しみ!」

あれやこれやといろいろ言ってるが、もうわかんないけれど、なんか大変そうな気配がしてるのは私の気のせいだと思いたい。待て、次回。いや、勉強会の話はしないけどね。ま、いつか。誰かしてくれるかもしれないよ。


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