035 書類整理、敵退治、トレーニングといろいろやって平穏に終わり、一日一回爆豪との戦闘は4対3で私の勝ち。そりゃあ四日目から”個性”をガンガンにつかったら、そりゃあ勝つよね。埋めてないけれど。地面に置きはしたけれど。そんなこんなで普通の毎日に戻っていくわけなんだけれどさ。イレイザーヘッドの手入れによって頭は八二のままの髪型になって、切島と瀬呂がゲラゲラ笑って爆豪が起これば、またいつものつんつんに戻っている。洗っても治らないっていってたのに、怒ったらとれてるじゃん。瀬呂と切島が沖方も爆豪と同じ事務所だったんだろ?っていうから、私は上品に見えるような整え方をした写真を見せた。もちろん、画面の端にこっそり爆豪がいる仕様。再度見て、三人でゲラゲラ笑う。笑いすぎたせいで、爆豪に殴られはしたけれど、その殴られも軽くかわす。どうもこいつは怒ると大振りになる傾向があるのはベストジーニストの事務所で経験したことだった。ひょいと避けて、自分の席に戻ろうとすると、轟たちが視界に入った。こちらはどうも、この間の地図について話しているらしい。彼らの行動を横目に、今日の基礎学なんだろう、とか考える。「そういえば、今日は集合運動場γだったなぁ。」 「沖方。避けんな!」 「お、チビって呼ばなくなったね。進歩したね八二坊や!」 「テメェ、殺す。」 「HAHAHA。爆豪ってベストジーニストに強制されなかったね。」 さすが、クソを下水で煮込んだ男!といじりながらも爆豪の攻撃を避け、最終的に足元を縫いつけるように埋め込んで、安全圏を確保する。緑谷が、ちょっと引いてる気はするけれど、一週間で培ったのは、どっちかっていうと爆豪の煽り方だけかもしれない。まぁ、なんでもいいんだけれどさ。 「百はどうだったの?」 「テメェ!」 「せっかく八二になったのに、語彙力はゼロゼロなんだねぇ。驚きだわ。」 体験中の罵倒のボキャブラリーは、テメェとチビと殺すしか聞いてないしね。青いネェ。君も。叫ぶ爆豪を無視して、百と会話を弾ませるのだった。 ←/back/→ ×
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