009
なんか、もう。学校入る前からにぎやかだった。面倒だったので、ノーコメント。と言って、さっさと歩く。オールマイトがどうこう言ってたような気がするけれど、まぁいいや。あとで、誰かに聞けばいいだろう。と思いながら、歩いてると相澤が横から早く歩けとせっつきながら周りの煩いのをけん制していく。あー便利。とか思ってると、後がつっかえるから早く歩け。と怒られた。
マスコミをシャットアウトして、お前も早く教室に行けよ。と言われて、そして昨日の戦闘訓練のお小言をもらう。…指動作いらないだろう?って…たしかにいらないけれどね。と思いつつ、最後の指差しはいいタイミングだったとほめて、背中を叩いて、どっかに行った。なんだよ、あいつ。ほめるとか雨かよ。と言う話を麗日ちゃんとしていた。

「なんか、嫌な予感がする」
「そんなことないって。」
「なんもなければいいんだけれどねー」
「ほら、先生きたよ。」

バタバタ散っていく様子を見つつ、またあとでねーと麗日ちゃんが自分の席に戻ってった。相澤がガラガラと教室のドアを開いて教壇に立つ。昨日の戦闘訓練お疲れ、Vと成績を見させてもらった。一人ひとりプリントを返していく。のを受け取ると、オールマイトから花丸もらっていて、なんかギャップかわいいなぁ。とか思ってしまうあたり、ちょっと私疲れてるかもしれない。配り終わって、お小言をちょいちょい言ってから、HRの本題に入ろうとしてる。

「学級委員長を決めてもらう」
「学校ぽいの来たーー!!!」

普通科ならもっとなんか消極的なんだろうけれど、残念ながらここはヒーロー科。みんな我先にとやりたいとやりたいと手を上げる。峰田が女子の制服膝上30センチ!とかいうけれど、それは許さないだろうなぁと一番後ろでぼんやりと前に詰め寄らんとする彼らを見つめていると、「静粛にしたまえ!!」とか言ってるやつも手を挙げてる。ちらりと相澤を見れば、時間内に決めればなんでもいいとか言って、寝ようとしてるし、もう、大丈夫かよ。とも思うが、まぁ。仕方ないだろう。うとうとしながら、彼らをぼんやりと見つめることにしよう。私?んなめんどうなものやる気はないし、やるつもりもない。昼飯がランチラッシュのらしいからちょっと楽しみだなぁ。と思いながら、夢の世界にうつらうつら。投票用紙をかけと、芦戸ちゃんにちょっと、酸はやめてほしいなぁ。と思いつつ、百の名前を書いて、任せたと渡して、うとうとしているといつのまにか寝てしまうのは人の性。人間の三大欲求だもの仕方ないよね。と判断して、相澤の目線を無視して寝るのだった。
昼休みも百のお昼の誘いもやんわり断って眠りについている。警報が鳴っても無視だよ。もう後で決めればいいじゃん。めんどうだし。といって、私は黒板係を得るのだった。


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