緊張しすぎて目眩しそう。(沖新)


※沖→新。
沖田くんが若干へたれです。



「総悟くん、総悟くん。」
「なんでィ。おばちゃん。」
「遊園地の入場券、貰ったんだけど私は行かないから総悟くんにあげるよ。」
「俺にくれるんですかィ?」
「いつも来てくれるから、そのお礼。総悟くん、ハンサムだから一緒に行ってくれる子なんていくらでもいるだろう?好きな子と今度の休みにでも行っといで。」


「って、貰っちまった…。」
駄菓子屋のおばちゃん、一緒に行ってくれる子なんかいくらでもいるって、俺別にそんな奴いねェし。
…でもまぁ、好きな子はいるにはいるけど。っても、最近ようやく話せるようになってきたって感じで、まだ二人で出かけるのに誘う間柄でもねェけど。
どうしようかねェ。思い切って誘ってみようかねェ。このまま進展がないのもどうかと思うし、思い切って誘って、一気に距離を縮めるのも悪くねェよなァ。よし、いっちょ、誘ってみっか。あっ、でも、断られたらどうしよう。やっぱ、誘うの恐ェな。
って、そんなこと考えてたら、前方に買い物袋を下げたあの子発見。何、このタイミング。誘えってことなのか。誘えって言ってんのか。もう誘えばいいんだろ、チクショォォォオ!!あっ、あの子が俺に気付いて近付いてくる!!やべぇ、どうしよう!!


「沖田さーん!」
「よ、よう新八くん。」
やべぇ、声裏返っちまった。最悪だ。
「こんにちは、沖田さん。またサボりですか?」
「開口一番がそれってひでぇや。でも俺にとってサボりも仕事の内なんでねェ。」
「フフ、沖田さんらしい言葉ですけど、土方さんが聞いたら怒りますよ?」
「アイツのことなんて知りやせんねェ。勝手に怒らせとけばいいんでさァ。」
「もぉ、沖田さんったら。」
クスクス笑う新八くんは今日も可愛いねェ。まったく、アイツ(土方)とは大違いだ。さて、新八くんを遊園地に誘ってみっか。やべぇ、なんか緊張してきた。
「そんなことより、新八くん。今度の日曜はあいてるかィ?」
「今度の日曜ですか?今のところ予定はないですけど。」
「さっき駄菓子屋のおばちゃんに遊園地の入場券貰ったんでさァ。よかったら俺と一緒に行かないかィ?」
「えっ、沖田さんと二人で遊園地ですか?」
やべぇ、なんか新八くんかなり驚いてる。そりゃ俺に遊園地に誘われるとは思ってもみなかっただろうねェ。まだそんな間柄じゃねぇし。もし、嫌だって言われたらどうしよう。やべぇ、緊張しすぎて目眩しそう。
「嫌かィ?」
「そ、そんな!嫌じゃないですっ!沖田さんからお誘いを受けるなんて思ってもみなかったので、少しびっくりしちゃいました。僕で良ければ是非ご一緒させて下さい。」
「本当にいいんで?」
「勿論っ!」
よかったぜィ。もし、新八くんに断られでもしたら俺、ショックでしばらく立ち直れなかったもしれねェな。
「じゃあ、決まりだねィ。」
「はい!遊園地なんて久しぶりですよー。僕、ジェットコースターとか大好きなんですよ。楽しみです!」
「そうかィ。俺も楽しみだねェ。」
新八くんの笑顔と言葉に俺もどんどん楽しみになってきた。この時、俺の表情はいつになく笑顔だったと思う。
しかし、日曜の待ち合わせの時間と場所を決め、新八くんと別れてしばらくしてから俺は気付いた。
俺、絶叫系苦手だった…!
俺はすっかり青ざめた。嬉しさのあまりすっかり忘れてたぜィ。…まぁ、ベルトちゃんと締めれば大丈夫だろ…うん。とりあえず、新八くんの前でカッコ悪い姿だけは晒さないようにしねぇと…。




☆.。:*・★゜☆.。:*・★゜
本編では駄菓子屋のおばちゃんじゃなかった気がするけど、気にしないで下さい。
へたれな沖田くん。絶叫系苦手な沖田くんって可愛いですよね。


(2013.01.10)

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