膝枕(ろじ久)


※ろじ→久作
微妙に左近→久作要素も有り。




火薬委員会の仕事を終え、池田三郎次は自室へ戻る。
「ただいまぁ。」
「おかえり。委員会お疲れ。」
自室に入ると同室の能勢久作がいつものように出迎えてくれた。もう一人の同室、川西左近はいないようだ。実は久作が好きな三郎次は久作と二人きりなのが嬉しかったので、別に聞かなくてもよかったが(左近には悪いと一応思っている)、左近はどうしたのか一応聞いてみた。
「左近は?」
「左近も委員会だって。まだ戻って来てない。」
「ふーん。あぁ、煙硝蔵の点検疲れたぁ。」
三郎次は少し大袈裟にそう言って、久作の横に腰を下ろす。
「そう言って、また伊助が殆どやってお前はサボってたんじゃねぇの?」
「久作ったらひっどーい。ていうか俺、お前にまでそんな風に思われてんの?」
「うん。」
「即答ってお前…。ホントまじでひでぇな。…まぁ、いいや。ちょっと俺、一眠りするわ。」
久作からの辛辣な言葉に少しショックを受けつつ、委員会の仕事で疲れていた三郎次は少し眠ることにした。
「おう、寝ろ寝ろ。って、こんの馬鹿郎次っ!」
「ってーな。何すんだよ。」
寝ようと横になった瞬間、三郎次は久作に叩かれた。何故なら、三郎次は久作の膝を枕にして横になったからである。
「“何すんだよ”はこっちの台詞だ!何してんだよ、お前は!!」
「何って、膝枕だけど。膝枕は男のロマンなんだぞ、久作。」
怒る久作に対して、あっけらかんと答える三郎次に久作は呆れた。
「ソレは女の人にして貰うから、男のロマンなんだろ。男の俺の膝枕じゃ全然ロマンじゃねぇだろうが。」
「ちげーよ。好きな人にして貰うのが男のロマンなんだよ。」
「だから、そういうのは将来の恋人になる女性に言えって。」
遠回しに久作が好きだと言ったつもりだが、恋愛事に疎い久作は三郎次の気持ちに気付かない。今度は三郎次が呆れた。
「…お前まじで鈍いのな。」
「何がだよ?」
「もういい。もう久作のことなんか知らん。」
「ちょ、何でスネてんだよ!」
「別にスネてないしー。」
三郎次は内心ちょっと拗ねいてたが、そのまま久作の文句を聞きながら彼の膝の上で眠りについた。始めは文句を言っていた久作だったが、眠ってしまった三郎次を無理には起こさなかった。
しかし、しばらくして部屋に戻って来た左近に三郎次は叩き起こされるのだった。



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ろじの心、久作知らず。
左近も久作の事が好きです。
だから、ろじが膝枕されてるのを見て、イラっとしたので叩き起こしました。

(2012.05.01)

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