篠岡千代、今日は攻めてみようと思います。
[準さん]
「準さん準さん!」
「え、篠岡さん?」
「千代です!」
「ち、千代ちゃん?」
「何ですか?」
「何って、どうしたの?」
目を丸くして、顔を少し赤くして、高瀬さんは私に何かを聞いて来たけれど、何を聞いて来たのか分からない。
「えっと…何が、どう?」
「その、準さん…って。」
「あ、利央君が…」
準さんって呼んであげてって、そう笑いながら言うと準太さんは、あいつめ、とか言いながら少し嬉しそう。
なんだかんだで準さんと利央君は仲良いんだなぁ。
「あ、あと!」
「ん?」
「準さん、好きだにゃん?」
「━…っ!?」
そう言うと準太さんはいきなり私を抱き締めた。
「えええ、え!?」
「あの…それは、聞かなくても分かるけど誰が…」
「想像通り、島崎さんです…。」
「だよな…あいつ、変な事教えやがって。」
舌打ちをしながら、私を抱き締める力は強くなった。
━End━
「篠岡さんどうだった?」
後日桐青高校にて利央君と島崎さんに話しかけられた。
「はい、とても喜んでいましたし、楽しかったです!ありがとうございました!」
「凄い、本当にやったんだ…」
「さすが篠岡さん!てか後が怖ぇ…」