見渡せばどこまでも青が続いていて、その青の中で何匹もの羊がいる様に雲が並んでいる。

森や町は赤く色付き始め、吹く風が秋の到来を示した。

そんな秋のよく晴れた休日、私は人生で一世一代のある事をこれからしようと思っていた。


「今日こそは、はっきり言うんだ……」


ポケットから深い海のような青い羽根を取り出し、優しく握りしめた。


「深呼吸して……よし。


……行こう、今ならイケる。」


リオは力強く一歩を踏み出した。




*****




ニールは家で音楽を聴きながら読書をしていた。

音楽に混じって時折彼の鼻歌が聞こえてくる。

一人でいるからと言うのもあるだろうが、彼は機嫌が良いらしくいつものしかめっ面は無かった。



と、そこに



「こ、こんにちは………」


同じ町の住人でもあり、彼の恋人でもあるリオがやって来た。

「おう。……ど、どうしたんだ?」

不器用な彼は彼女が来てくれた事が嬉しいのだがそれを上手く表現出来ない。


しかし今日の彼女はいつに無く硬い印象があった。


「あのね……今日は、大事な話があって来たの。」


真剣な彼女の表情に自然と背筋が伸びた。


「……何だ?」


聞き返すと、彼女は真っ赤な顔をしてある物を渡した。

それを見た時、彼は目を見開いた。



「これ、本気……なのか?」

「うん。本気だよ。」



彼女が差し出したのは青い羽根だった。


そして、静かに口を開いた。


「恋人として、今まで過ごして来て、たくさん楽しい事あったよね。

恋人として過ごすのもいいんだけど………

そろそろ、新しい関係に、なりたいなって………」

「リオ……」

「私は、これからの人生をずーっと一緒にニールと歩いて行きたい。

だから、その………

私と、結婚して下さい。」



ニールはリオの差し出した羽根を受け取り、リオを抱きしめた。


「俺は……結婚は、お前としか考えられねぇって思ってた。

だから……正直嬉しかった。

……俺もお前と、家族になりたい。

心から、そう思うよ。」


ニールはリオを離し、リオの肩にそっと手を置いた。


「リオ、世界中の誰よりも、愛しているよ……」



そう言って交わした口付けは、今までのどんな物よりも温かかった。



*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*

ニールかわいいよニール

本気でセーブデータが足りないバグ

うあああああニールぅぅぅぅ


Title by HENCE
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