よく晴れた休日の夕暮れ時。



「はぁ、疲れたぁ……」


リオは大きなため息をつきながら言った。


牧場の仕事に休みは無い。


つまり、毎日仕事をしなくてはならないのだ。


いくら若いとはいえ、その華奢な身体には疲労が積み重なっている。

リオは腕を軽く回しながら呟いた。

「今日はもう切り上げようかなぁ…」


でも今切り上げたら明日の仕事の量が増えるしなぁ。


などと言いながら歩いていると



「リオ。」


「ん…?」


ふわっと背後から暖かい温もりに包まれる感覚がして振り返るとそこには愛しい恋人の姿があった。


リオはその恋人の名を呟いた。


「ニール……」


ニールはリオの顔を見て少し驚いていた。


「大丈夫か、リオ。顔色あまりよくないぞ。」


ニールはリオを心配そうに優しく抱きしめていた。


ふんわりした優しい香りと温もりに包まれ、リオは少し元気を取り戻した。

やはり、恋人と言うのは偉大な存在だ。

「……ん、ちょっと牧場が大変で疲れたんだ……
でも、大丈夫。
ニールに会ったら元気出たよ。ありがとう。」

「そうか……ならいいんだけどよ…

何かあったら言えよ?
俺は動物関連の事しか力になれねぇが……」

「ありがとう。
すごく嬉しいよ。」

「お、おう。」

ニールは少し笑ってリオの頭を撫でた。



「……そういえば、もう夕方だね。」


町はオレンジ色に染まっていた。


「私の家行こうよ。
晩御飯作ってあげるからさ!」


「じゃあ、そうしようぜ。
…俺、リオの料理好きだ。」


嬉しそうに笑うニールにリオはイタズラっぽく尋ねた。


「私の事は?」


「そんなの……もっと好きだよ、ったく、言わせんなよ……」


少し頬を赤らめてニールが言った。

リオは微笑み、


「私もニールの事大好きだからね」


と言ってニールと手をつなぎながら牧場へと戻った。





「………やっぱ、リオの作るメシは美味いな。
俺が作るより全然美味い。」


リオの手料理を食べ終えたニールが言った。


「そうかなぁ?
私、ニールがくれる差し入れ美味しいから好きだよ。」

「あれはいつも頑張ってるリオに少しでも何かしてやれたらって思ってだな……」

そう言ったニールの方を向いてリオは言った。

「料理の一番の隠し味はさ、愛情なんだよ。
ニールが私に元気になって欲しいって思ってつくってくれるように、私はニールに自分の料理を美味しいって食べてもらいたくてつくったもん。
だからさ、普通の料理よりもずっと美味しく感じるんだよ。」


「……そうだな、リオの言う通りだよ。」


ニールは微笑むと、リオの頭をくしゃくしゃと撫でた。

リオの顔から、疲れの色は吹き飛んでいた。



「えへへっ、ニール、大好きだよっ!」

リオはニールに抱きついた。

「きょう何回目だよ……
俺も、リオの事大好きだからな。」


飽きれながらもニールはリオの事を優しく受け止めた。


そしてニールはリオにキスをした。


はじめは軽いキスをして、一度口を離し、再び今度は深くキスをした。

「んっ………はあっ」

それに応えるようにリオは舌を絡ませる。




長いキスが終わった後、ニールはリオをお姫様抱っこして、優しく寝台の上に乗せた。

そして優しい声音でリオに尋ねた。


「リオ……いいか?」


その問いにリオは微笑みながら頷いた。


「いいよ……来て。」


その言葉の後、ニールはリオの首筋に顔を埋め、優しくキスをした。


リオは、彼の熱く優しい温もりに全身を委ねた。











「リオ……大丈夫か?」


情事の後、汗でリオの額にくっついた髪の毛を優しく払いながらニールが言った。


「うん……大丈夫だよ。」


リオは柔らかく微笑み返した。


「いつまでたってもリオと2人きりはドキドキするよ。
….…こんな事する時は、なおさらな。」


「それは私も同じだよ。」



リオはそう言って再びニールに抱きついた。

ニールは子供っぽく笑いながらリオに言った。


「………もう一回、するか?」

「ニールが相手なら、いくらでもいいよ。」



そして再び、2人は身体を重ね合わせた。





*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*

アンケートで1位だったんでニル主で甘いのを!

と考えたらちょっといかがわしくなってしまった。

ほんのちょっとだよ!!

まだ私16だからね!
あんまりいかがわしいのは書かないよ!


まあ、どうしてもっていうなら………

パス付きで考えます!(笑)


一応これにはパスはつけませんが、15歳以上の閲覧をおすすめします。


いや、みたい人は何歳でも見ていいのよ?




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