※家族パロでオリジナルの息子もいます。もはや誰って感じです。キャラ崩壊苦手な方はご注意ください。 『ぼくのお父さんとお母さん 1年3組 おし足千也』 『ぼくのお父さんはおいしゃさんで、びょうきの人を治したりしてます。そんなお父さんをぼくはかっこいいとおもいます。 お父さんはお家にいるとぼくとあそんでくれます。すきなのはいっしょにかけっこするのです。お父さんは走るときにスピードスターと言いながら走ってます。ぼくにはよくわからないです。 だけどお家にいても、お父さんがあそんでくれないときがあります。そのときお父さんはお母さんにくっついてます。 くっついているときは、ぼくがお父さんとあそびたいと言ってもお母さんから、お父さんはつかれてるから今日はだめとおこられます。 そのときお父さんはお母さんのおひざで寝てます。 ぼくだってお母さんのおひざで寝たいのにお父さんだけずるいとおもいます。 お母さんはおこるとこわいけど、やさしいお母さんでぼくは好きです。 この前も、お母さんがお父さんにはないしょだよ?って言ってアイス買ってくれました。 それにお母さんはよくぼくのことをほめてくれるからすきです。 だからお母さんとお父さんだったらお母さんの方がすきです。 でもぼくとお母さんのためにがんばってお仕事してくれるお父さんもすきです。 だからお父さんとお母さんはぼくのじまんです。』 テーブルに置いてあった一枚の作文用紙。 スーツのネクタイを外しながら何気なく手に取ってみればそこにはたどたどしい字で俺と、ちぃのことが書いてあった。 その作文を書いたのは他でもない息子の千也だ。 それを読んで千也も大きくなったな、でもちぃの膝枕は譲らんでとうっすら涙と、決意を浮かべているとにこにこと笑ったちぃが晩御飯を持ってきてくれた。 きちんと健康に気を使ってくれた色とりどりの手料理。 それに、一杯だけと注がれたビール。 昔の様には動けないが、それでも常人よりは早く中途半端だった着替えを済ませ食卓へ向かう。 全て用意が終わったのか、学生時代から未だに好きで使い続けて大分薄くなったトトロのクッションを抱き締めながらテレビを見ているちぃがいた。 ぎゅっと後ろから抱き締めれば「いいから早く食べなっせ」と軽く怒られた。せっかくいい雰囲気だったのに残念だ。 仕方なしに、席へ座り大人しく食事をする。 仕事が終わって疲れた身体にビールは美味いなあ、それにご飯も美味しいし優しくて可愛い嫁と、生意気だけどきちんと好きだと言ってくれる息子もいる。俺はなんて幸せなのだと、焼き魚に手をかけながら幸せと一緒に噛み締めていると、テレビに飽きたのか消して上目気味にこちらを見つめてくるちぃ。 学生時代から変わらずちぃの上目遣いには弱くて自然と顔が綻ぶ。 「謙也くんお疲れ様。作文読んだと?」 「読んだで。千也も大きなったなあ」 「ふふ、謙也くんもしっかりお父さんやね。あれね、おとんには見せちゃアカーン!って千也ゆうてたんよ」 「なんやとー!…せやけど、千也が俺のこと嫌いやなくてよかったわ…」 「どげんしたと?」 「ほら、前白石遊びに来たとき、蔵がおとんやったらよかったのに…とか真顔で言うとったから…」 そないなことあったとね〜とちぃの楽しそうな声を聞きながら、好かれていてよかったと安心のため息を吐き、食べ終わった食器を片付ける。 付き合ってもう何十年も経って、ちぃが使う大阪弁にも慣れてきた。最初こそ驚いたが、それでもちゃんとこの町に馴染んでくれてるのだととても喜んだ覚えがある。食器を片付けテーブルへ戻ればちぃが楽しそうに作文を読んでいた。 「ね、謙也くん。千也のこと好き?」 「…当たり前やろ。千也だけやなくて、ちぃのことも大好きっちゅー話や。ちゅーか愛しとるわ」 「ありがとお、うちも謙也くんも千也も好いとおよ」 「おおきに…、…ちゅーか千也は?」 気恥ずかしくなりそう言えば、帰ってきてから可愛い可愛い息子の顔を見ていない。まぁ時間も時間だし(現在22時48分)寝てるのかと思えば「今日はユウちゃん家にお泊まり行ったとよ」と見当違いな言葉が返ってきた。 つまりこれは二人きりというわけだ。 それにちぃとの今のやり取り。ちらりと視線をあげてちぃのことを盗み見すれば、向こうも視線をあげてバッチリと目が合った。 そしてちぃが少しだけ頬を赤く染めた。 あれ、もしかして、もしかしなくともこれは、 「……気付いたと?」 「…ちゃうかったら、あれなんやけど、…誘ってた?」 言い終わると同時にクッションが飛んできて、驚きすぎてモロに顔面に食らった。だって、ちぃが可愛すぎるから。 顔を真っ赤にしながら、なんでもなかと!と叫ぶちぃに近付いて抱きしめる。拒否されるかと思ったがそんなことはなく、むしろ回した腕をぎゅっと抱きしめられた。 「すまんなぁ、気づくの遅うなって」 「…謙也くんは天然やけんもっとわかりやすく言わんとダメやったね」 腕のなかでため息を吐き、呆れた声を出しながら、寄りかかってくれるちぃ。 久しぶりに感じるちぃの温もりに興奮しない訳がなくて、それに先ほどの可愛いお誘いも合わさって正直もう色々と限界だ。 耳元で何時もより低めに言葉を吐く。 ( もう一人子供増やしませんか? ) 照れくさそうににこりと笑われた後返事の代わりにキスをされる。それが始まりの合図。 なんだかもうすみませんでした!!!!千歳キャラ変わりすぎた。終わった後蔵ユウで書いた方がよかったことに気付きました。ホントすみません…名前も適当で…いつか幼稚園にお迎え行く謙也くんとか書きたいです…。お粗末でした!もっとわかりやすく誘ってるとこ書きたかったです。 1206 |