ボロボロです | ナノ



 ボロボロです



ある日の放課後のこと。

「おーい月子ー、携帯なってんぞー」

『ん?分かったー。有り難う哉太』

「月子の携帯って緑色で可愛いよね」

「お前も変えた時凄く嬉しそうにしてたよな」

『うん。やっぱり同じ機種三年間使うのってさすがに飽きるし、スペックとかどんどん進化するし』

「うわっ、月子がスペックとかいう言葉使ってやがるっ」

『ちょっと哉太!それどういうこと??』

「全く哉太は…いちいち月子を煽らない!そんなんじゃいつまで経っても子供のままだぞ?」

「錫也の言う通りだよ。まっ、お馬鹿な哉太は永遠に大人になれないけどね」

「んだとコラ!」

「はいはい、お終いお終い。埒があかないよ…」

『あはは、もうこれはしょうがないんじゃない?』

「月子酷いなぁ…あ、それより誰からのメールだったの?」

『颯斗君からだよ。今日音楽部に行くから生徒会遅れますってメール』

「青空も大変だなぁ。つかさ、お前携帯ボロすぎね?」

「塗装落ち凄いな」

『そうなんだよねー。そこまでぞんざいに扱ってたつもりはなかったんだけど、ある日を境にどんどん剥がれちゃって』

「なんか周りから侵略されてるね。……これセロハンテープ?」

『そう。前は透明なマニキュアで阻止してたんだけど、なくなっちゃって。買いに行く暇ないからセロハンテープ貼っちゃった』

「前の携帯はここまで酷くなかったよな」

「…もしかしてこれ、横のSDカード入れる所と充電器挿す所のカバーも割れてないか?」

『そう!これスゴいよね。SDカードの方は電子辞書に入れてたのを戻そうとして開けたらパキッと。一瞬どこに落ちたか分からなかったよ』

「充電器の方はどうなったの?」

『こっちは休みの日の朝起きた時にメール来てたから、充電器抜いてから携帯開こうとしたらポロリと。暗かったし本当に焦った』

「この機種こんなにモロかったのかよ…」

「僕、スライド携帯だから画面側の塗装剥がれるってことはなくても画面は傷つくな」

「哉太はiPh〇ne使ってる割には結構綺麗だよな」

『私前に買ってすぐにiPho〇e落とした人の画面が凄いことになってるの見たけど、それはモロくないの?』

「ちゃんとカバー付けてれば落としても少しは大丈夫だろ」

「…俺も決定キーのボタン取れたし早く変えたいな」

『私も!こんなボロボロの携帯ヤだなぁ』

「だったら今度見るだけ見てみない?僕スマホ興味あるし」

『そうだね!皆で行こう!』




久しぶりのお話がまさか携帯実話になるとは誰が思っただろうか←

はい、例によって月子のは私の携帯と同じです(笑)
被害も治療法?も全て実話。
最近また剥がれたしいい加減変えたいorz
ちなみに錫也の決定キーというのは、キーのカバーと言えばいいでしょうか。それが剥がれた、という兄のスライド携帯の実話←

私の中の哉太はiPh〇ne使ってるイメージ(ぇ




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