苦手なんです | ナノ




 苦手なんです




最近やたらと虫が多くなってきました。

(in保健室)

「ねぇ琥太にぃ」

「何だ郁。俺は今忙しいんだ。冷やかしなら帰ってくれ」

「そんなんじゃないってば。窓閉めていい?」

「今は部屋の空気の入れ換えをしてるから駄目だ」

「えー…もう十分換気したでしょ?だから閉めるよ」

「……何でそんなに閉めたがるんだ?」

「……琥太にぃ、分かってるくせにあえて聞くのやめてよ」

「ん?何のことだ?(←半笑い)」

コンコン

『失礼しまーす。星月先生ー』

「あれだろ、お前む…」

「だから!それ以上言わないでよ!」

『星月先生?水嶋先生?何してるんですか?』

「おぉ夜久。今な、実は郁がむ…」

「わーー!!琥太にぃ、お願いだからそれ以上は言わないで!」

『水嶋先生がどうかしたんですか?…ていうか何でこんなに天気良いのに窓閉めてるんです?開けましょうよー』

ガラッ

「あー…月子ちゃんたら…」

『へ?開けちゃ駄目だったんですか?』

ブーン(←虫が飛んでくる音)

「あ、虫」

『虫ていうかハエですね。星月先生アバウト過ぎですよ。あ、蚊もいる』

「はぁ…だから窓開けたくなかったのに…」

『水嶋先生?』

ブーン

「わっ!ちょっと!こっち来ないでよ!」

「夜久、実はな…郁は昔から虫が苦手なんだよ」

『え!?そうなんですか?何か意外…』

「あぁ!琥太にぃ何で月子ちゃんに言っちゃうの!?」

「別に言っても夜久に害は無いだろ?」

「月子ちゃんにはなくても僕にはありまくりだから!」

『なんかさっきから水嶋先生のとこばかりにハエ飛んでません?』

「理由はよく分からんが、なぜか郁の周りばかり虫が寄るんだよ」

『へぇ……何か見てて面白いですね。ふふっ』

「こんなに怯える郁は滅多に見れないからな。レアだぞ」

「べ、別に怯えてる訳じゃないから!あぁもう!ウザったいな!あっち行ってよ!」

『ふふ…あははは!水嶋先生面白い……!あははははっ』

「郁、笑われてるぞ。…くくっ」

「琥太にぃ、笑い声聞こえてるから。月子ちゃんも笑いすぎだよ!」

『あはははは!すいません……あ、』

「「??」」

ペチンッ

「あ……」

「ハエ潰しちゃった…」

『これでもう大丈夫ですから!』
「夜久…お前凄いな」

「まさか月子ちゃんがこんなことするとは思わなかった…」

『? そうですか?』




月子さんは星月学園のたった一人の女の子です(侮ってはいけなry←

個人的に郁ちゃんは虫が苦手だと可愛いです(笑)
部屋の中に蚊とかいると気になって眠れなかったりw←
……ハエとかって頭のもじゃに絡まったりしないんですかね?(笑)←すみません



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