夏組・木ノ瀬梓 | ナノ




 夏組・木ノ瀬梓




「よし!じゃあ木ノ瀬!早速飴食え!

「はい、もちろんです。…翼の作った物は出来るだけ食べたくないですけど」

ポンッ

『梓君はどんな感じになるのかな?』

「気になりますね…」

「案外、あまり変わらなかったりするかもよ?」

「確かにな…木ノ瀬元々カワイー顔してっからな」

「ケホッケホッ…この煙が嫌だな…」

「えっ………」←全員

「ん?皆さんどうしたんです?僕何かおかしいですか?」

「部長の言った言葉が本当になったな…」

「ああ、ここまでとは。逆に酷いな」

「なんか可哀想です」

「部長はプロポーションが凄いからなー。余計に酷く見えるぜ」

「ちょっと、何なんですか。何かあるならハッキリ言ってくださいよ。気になるじゃないですか」

『えっとね、梓君。少し言い辛いんだけど…』

「夜久先輩、もったいぶらずに言ってくださいよ」

『う、うん…じゃあ正直に言うね?実はいつもと殆ど変わってないの。びっくりする位』

「え、そうなんですか?確かに体つきは部長と比べてアレかもしれないですけど」

「つーか木ノ瀬さ、お前どこが変わったんだ?背ぇ低くなっただけじゃね?」

「ねえ木ノ瀬君。ちょっと試しに女子制服着てみてよ。そしたらちょっとは変わるんじゃないかな?」

「部長の言うとおり、制服だったら違いが分かるかもしれませんね」

「ああ。弓道着だと変化が分かりづらいのかもな」

『じゃあ私、琥春さんの所に行ってくる!』



『只今戻りました!琥春さんから制服借りてきました』

「おかえり夜久さん。それじゃあ早速着替えようか。木ノ瀬君?」

「む…部長、何だか楽しんでませんか?」

「確かに…部長すっげー楽しそうな顔してますよ」

「ん?別にそんなことないよ?」

「(コソッ)…いや、あれは絶対楽しんでる顔だぜ」

「(コソッ)だよな…。なんかワクワクオーラが漂ってるもんな」

『じゃあ更衣室行こうか!』


『皆ー着替え終わったよー』

「…着替えというより着せ替えのような気がするのだが」

「まー、着替えでも着せ替えでもたどっちでもいいじゃねーか」

「それで木ノ瀬君は出てこないんですか?」

「木ノ瀬ー、お前自分から飴食べるって言ってたじゃんかよー」

「む…そう言えばそうだったな。木ノ瀬、言い出したことを最後までやり通さないのは良くないぞ」

「……宮地先輩には関係ないじゃないですか。僕にだって恥ずかしいことくらいあるんですよ」

「ねぇ木ノ瀬君。一番初めに何も知らない状況で、無理矢理飴を食べさせられた僕の立場はどうなるのかな?」

「(コソッ)おぉ、部長が微妙にだが怒ってるぞ犬飼」

「(コソッ)ある意味脅しだな…さすが部長」

「(コソッ)やっぱり金久保部長は、弓道部で一番凄いですね」

「うっ…すいませんでした。出て行きますよ。…ほら、これで良いでしょう?」

「…やっぱあんま変わんねーな」

「どう頑張っても、普段の木ノ瀬君がふざけて女子制服を着たようにしか見えませんね」

『あれー?おかしいなあ。目一杯可愛くしたつもりなんだけど』

「効果が薄いって訳でもないみたいだし…何でなんだろう?」

「……いいですよね部長は。そんだけスタイル良いですし。羨ましい限りですよ」

「なぁ木ノ瀬、もしかして拗ねてる?」

「別に拗ねてませんけど」

「まあ確かに部長は出てるとこ出てるもんな」

「それに比べ木ノ瀬は…」

「可愛いと言えば可愛いのですが…」

「部長と木ノ瀬の差は一体何なのだろうか」

『んー…ニーハイじゃなくてハイソックスにしたのがいけなかったかなぁ』

「皆さん絶対に僕をいじめて楽しんでません?どうせ僕は幼児体型ですよ。どうせまな板ですよ」

『あ、梓君が卑屈になってる…』

「もしかして僕、木ノ瀬君傷つけちゃったのかな?」

「いえ、恐らく部長は何も悪くなのでは…」

「木ノ瀬でも卑屈になることあるんだな」

「そりゃあ卑屈にもなりますよ、ここまで差が出たら…男に生まれて良かった…」

「今は女の子だけどな」

「白鳥先輩それ言わないでください…あぁ、翼の作った飴なんか食べなきゃ良かった……」

「ま、まぁまぁ落ち着いて木ノ瀬君。僕は、凄く可愛いと思うよ?」

「小熊が言うとあまり説得力ねーな」

「犬飼先輩!それ失礼ですよっ」

「………宮地先輩」

「む?いきなり何だ?」

「宮地先輩も飴食べてください」

「………!?な、何を……っ」

『そう言えばあと宮地君だけだよね、女の子になってないの』

「宮地君、ここは空気を読んで…ね?」

「お、俺は絶対に食べないからな。第一、なぜ男として生まれたのにわざわざ女子にならなければいけないんだ」

「宮地ぃ、お前ノリ悪いぞー?」

「そうだそうだー!空気読めよ副部長ー!」

「さあ!宮地先輩も!」

「待て!勝手に話を進めるな!人の話を聞け!」





梓君でした!
すいません梓君が可哀想になっちゃいましたね(笑)
詳しいイメージは、髪は少し伸びたくらいであまり変わらなくて、身長は153cmくらい、胸はAです(キッパリ←
発達する前の身体、という感じでしょうねw細いんだけど小さいです(笑)
でもちゃんと可愛いですよ!…変化分かりづらいけど←

…桜士郎忘れてた(爆


次は宮地!さぁ彼は一体どうなるでしょう(笑)



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