採点ミス | ナノ




 採点ミス



定期テストが終わって三日後。地獄の返却日がやってきました。


(in二年天文科)

「ねぇ月子、テストどうだった?」

『現代文あんまり勉強しなかった割には結構良かったんだけど、』

「だけど?」

『天文学が大変なことになっちゃった…45点とか今までで一番悪いよ〜』

「月子は天文学苦手なわけでもないのにどうしたんだ?45点はちょっとマズいな」

「ぷぷっ、だっせぇなお前」

『哉太には言われたくない!そういう皆はどうだったの?』

「僕はいつも通りかな。相変わらず現代文と古典はあまりよくなかったけどね」

「まぁ羊の場合はしょうがないだろ。先生も多めに見てくれてるんだろ?」

「古典なんか日本人でも出来ねーっつの。つかやる意味が分からねえ」

『あ、それ分かる!私も古典はイマイチだったなぁ』

「お、夜久気が合うな。俺もなんで古典をやらなきゃいけないのか分からない奴の一人だぜ」
「うわ、粟田君…いきなり乱入は止めてくれ…心臓に悪い」

「悪い悪い。ちなみに紺子も仲間だぜ。な!紺子!」

「ん?まぁ確かに古典の存在意義は謎だけど、君と仲間にしないでほしいな」

「おいおい紺子ー、そりゃ酷くないかー?」

「んで?錫也はどうだったんだよ」

「俺?いつもと同じ。まあまあだよ」

「東月君のまあまあってレベル高いよね」

『確かに。錫也まあまあとかいつも80点台とか90点台余裕でとってるよね』

「別にそんなことないよ。紺子君だって成績良いじゃないか」

「そうだぞ紺子。お前錫也のこと言えねえじゃんか」

「紺子って前回の現代文のテストクラス内一位だったよね。いいなぁ。羨ましい」

「だってあのテスト簡単だったじゃない。でも漢字で点数落としたのはショックだったな」

『漢字間違ってなかったらもっと点数高かったんだ…ん?あれ?』

「月子?どうしたんだ?」

『えっと…今話しながら点数見直してたんだけど…天文学の点数、どう考えてもおかしいよね』

「あ、マジだ。15、17、6、17、3って…夜久本当は60点じゃん」

「陽日センセどうしたんだ?疲れてたのか?」

「これ凄いな…どうやったらこんな計算ミスするんだ?」

「陽日先生でもこんなことになるんだね」

「本当だ。すぐに先生に言いに行かなきゃ。確か10時までだったよね?」

『うん、10時まで。ちょっと行ってくるね』


(in職員室前)


『失礼しまーす…陽日先生ー』

「おぉー夜久。どうした?」

『どうしたじゃないですよ先生。採点ミスですよ』

「えっ、本当か!?どこだ?」

『正誤じゃなくて、点数が全然違うんですよ。ほら、ここの時点でもう50点越えてるのに45点はおかしいですよ』

「うわ、本当だ…ちょっと待ってろよー点数直してくる」



「本当にすまなかった夜久。次からは気をつけるよ。お前は本当は60点だな」
『有り難うございます。……先生疲れてたんですか?』

「うん、まぁな。一年から三年まで全部見てるからなー。徹夜だったんだよ。しかも夜久のは最後の方にやったから眠くて眠くて。多分半分寝てたと思う」

『そうだったんですか。今日はゆっくり休んでくださいね!それじゃあ失礼しました』

「おう、ありがとな。本当にすまなかった!」





…なんてことありそう(笑)

月子が実際はどれくらい点数取れるかは知りませんが(笑)
memoにも書きましたが実際にあったんですよ。
日本史が50点だったのに40点になってましたWw

ちなみに冒頭で言ってる現代文もマジです(笑)
驚くことにクラス内一位でした(゜∀゜;ノ)ノ←高校入って初ですWw
あんまり勉強しなかったんですけど奇跡が起きましたWw
…古典悲惨だったけど気にしない(爆

ちなみに今回は只今株急上昇なうの紺子が初登場!…この子難しい(笑)



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