春組・七海哉太 | ナノ




 春組・七海哉太




「七海ーー!待てって!」

「誰が待つかっての!!」

「ねぇ月子、哉太が逃げてからそろそろ3分経つよね?」

『うん。哉太フラフラしてきてるし…大丈夫かな?』

「よし、止めてくるか」

「東月先輩、お願いします!」

「哉太ー?お前そろそろ限界なんじゃないのか?」

「はぁ!?んなことねぇって!まだまだいけ……る…っ」

「あ、七海が倒れた」

「なんかヤバそうだけど大丈夫か?」

「ほら言ったそばから。犬飼君、白鳥君、今の内だよ」

「おしっ、行くぞ白鳥ィィィィィ!!!」

「おっしゃぁぁ!七海!覚悟ォォォ!!!」

「うぐっ……お前ら卑怯だぞ……っ!」

ポンッ

「ゲホッ…病人に無理矢理食わせるとか、どんな神経してんだお前ら」

『哉太が可愛い声に……!』

「てゆうか哉太見た目そこまで変わんないね」

「そうだなー。胸ねぇし」

「でも身体の線は細くなったな」

「なんてゆーか…前よりもっと病弱に見えるよな」

「肌も白いですし」

「テメェらっ、言いたい放題言ってんじゃねーよ!…なんか月子の気持ち分かったかも」

『ちょっと哉太、それどういうこと?』

「そりゃあれだろ。夜久が胸がないって言われて……」

「犬飼君?それ以上言ったらどうなるか分かってるよな?」(←暗黒笑み)

「ちょ、東月…女の姿でその笑顔はやめてくれ…怖すぎる…」

「わ、悪かった。ごめんな夜久」

『いや、まぁ別に…気にしないで??』

「それより哉太制服ブカブカだね(ニヤリ)」

「お、おい。羊何だよニヤけやがって…」

「確かにブカブカだよなぁ。女子がこの格好はマズいんじゃないかー?」

「俺は男だっ!!」

「今は女の子ですよ、七海先輩」

「小熊まで!」

『哉太!女子制服に着替えよっか!』

「満面の笑顔で何言ってんだよ月子は!ちょっ、離せ!引っ張るな〜〜〜!」

「さっすが夜久。強引だな」




『お待たせー!』

「わぁ…すっごく似合うよ。…哉太のくせに」

「哉太にしてはよく似合ってるじゃないか」

「普通に可愛いじゃねーか。…やっぱ胸ねぇけど」

「お前らっ…俺を貶すのがそんなに楽しいのか?」

『かーなーた!女の子が俺とか言っちゃ駄目!あと言葉遣い悪いよ』

「俺は男だって言ってんだろっ!」

「てゆうか七海はハイソックスとかじゃないんだな。くるぶし?」

『うん。一回試しにハイソ履かせたんだけど…』

「似合わなかったんですか?」

『そう、びっくりする位似合わなかったの。だから靴下だけは哉太が元々履いてたやつ!』

「月子それ俺に対してすげー失礼だぞ」

「七海先輩って猫毛ですよね。フワフワしててさわり心地良いです」

「そういえば、確かに哉太って髪質柔らかいよね。何か意外」

「哉太は昔から少し癖毛だったよな。小さい頃は髪短かったからあまり目立ってなかったけど」

「つーか髪少し伸びたせいで、せっかくのオサレヘアーが崩れて台無しだぜ」

「なんか良い感じに伸びたよな。東月なんかすげー伸びたのにさ」

「やっぱ天羽って凄いな。女になるって言ったら皆ロングになるイメージなんだけどな」

「土萌先輩も七海先輩も割と短いですもんね」

『小熊君もそこまで伸びなかったよね』

「う゛っ…先輩、ことあるごとに僕を引き合いに出すのやめてくださいよ〜…」

『ふえ!?わ、悪気はなかったんだけど…ごめんね小熊君』

「そういや白銀先輩ってどこ行ったんだ?知らねー間に消えちまってたけどよ」

「本当だ。僕、白銀って人よく分からないや」

「不思議な先輩だよな」

カシャッ

「おい、羊、錫也…今、カシャッって聞こえなかったか?」

「カシャッっていったよな…」

「僕も聞こえたよ…まさか…!」

「はろ〜。天才カメラマン白銀桜士郎の登場だよ〜ん」

『白銀先輩!どこ行ってたんですか?』

「いつの間にか消えてたし…」

「さすが白銀先輩だな」

「ちょっと野暮用で新聞部に戻ってたんだよ〜。ごめんねぇマドンナちゃん。俺が居なくて寂しかったでしょ〜?」

『いえ、別にそんなことなかったので平気ですよ』

「グサッ!マドンナちゃん酷いなぁ。まぁいいや。はい、そこの美少女三人並んで〜。写真撮ってあ・げ・る☆」

「ちょ、白銀先輩ニヤニヤしないでください…変態くさいですよ」

「変態は俺にとってほめ言葉だって言ったよね〜東月君?」

「ぼ、僕この人苦手だ…無理っ…!」

「おぉ羊、珍しく気が合うな。…俺もだ」

「んじゃっ、撮るよー。ハイ、チーズ!んー、もうちょい良い笑顔してよー」

『いや白銀先輩、この状況じゃ無理だと思いますよ…』

「まあとりあえず、だ。幼なじみ組はクリアした」

「ということは…」

「次のターゲットは我が弓道部ですね!」

「そのとーり!よし、んじゃ明日の部活ん時に実行すっか」

『「「オーッ!!!」」




や、やっと終わったよ春組……!

3分ヒーロー・哉太でした!
詳しい女体化のイメージは、髪は肩より上のショートでふわふわしてる。胸は残念ながらAです(笑)病弱だから心配になるくらい細い。お肌も白いし(笑)身長は160cmくらいかなぁ。

ちなみに最後の方の桜士郎は、ひたすら写真撮ってます(笑)



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