見えないんだよ | ナノ




 大事です



(In神話科)

「はよーす」

「おはようございます犬飼く…」

「ん?…あぁ青空か。どうした?」

「あ、いえ…一瞬違う方に見えたので…眼鏡はどうされたんですか?」

「眼鏡?あぁ、レンズに傷が付いちまったから置いてきた。あいにく換えの眼鏡もないもんでな」

「なぜ傷が付いたんですか?犬飼君はケンカとかはしませんし…」

「あー、話すとちょい長くなるんだが…昨日の部活の時に弓引いてたら、手入れさぼってたせいで弦が切れちまってさ。んで、切れた弦がレンズに当たったんだ。それで傷付いた。しかも視界のド真ん中。ピンポイント過ぎるよな」

「そうだったんですか。それは大変でしたね。今日の授業大丈夫ですか?」

「授業?んー、まぁなんとかなるだろ」

「もし黒板が見えなくてノートがとれなかったら言ってください。お貸しします」

「サンキュー。んじゃその時はよろしくな」

(休み時間※移動教室中)

「おー、青空に…犬飼か。移動教室?」

「……誰だ?」

「は?誰だって…あぁお前眼鏡傷付いたんだっけ」

「白鳥君ですよ、犬飼君」

「あー、白鳥か。そういや白鳥っぽいバカな声だったな」

「んなっ……!バカとはなんだよ!確かに頭わりーけど!実際言われるとなんかスゲー傷つく…」

「悪かったって。まぁ見えないんだからしょうがないだろ」

『あれ、颯斗君に白鳥君に…もしかして犬飼君?』

「夜久お前もか。そんなに眼鏡ないと俺って分かんないのか?地味にショックだぞ」

『へっ!?あぁ、ごめんね!悪気はなかったんだけど…』

「いいっていいって。気にすんな。俺もあまりよく見えてないしな」

『それにしても犬飼君って眼鏡ないと大分イメージ変わるよね』

「確かになー。パッと見じゃ全くの別人だよな」

「僕も朝お会いしたときは驚きました。その…意外って言うと失礼かもしれませんが、綺麗な顔だったので」

「そこら辺の無駄に頑張ってる女子より美人な青空に言われてもあんまり嬉しくないな…」

「そうですか?…あ、そろそろ行かないと授業に遅れてしまいます。急ぎましょう」

「あ、マジだ。俺次の授業の先生厳しいからなー。じゃあまた後で部活でな!」

「おう。またなー」

『私も行かなきゃ。またね!』


(授業中)

「(コソッ)なぁ青空。あそこ何て書いてあんだ?」

「(コソッ)あそこは…」

「(コソッ)あーそう書いてあんのか…先生字ぃ小さすぎだよな。ありがとな」

「(コソッ)どういたしまして。困ったことがあったらまた仰ってください」

「おい青空に犬飼!うるさいぞ!」

「すみません」

「すんませんでしたー」


(in食堂)

「あーーーーー疲れた。眼鏡無いって辛いな。目いてぇ」

「お疲れ様です。でも、今日は運良く午前授業で良かったですね」

「全くだ。部活もないし帰ったらすぐベッドにダイブだな」

「あ、青空じゃんか」

「本当だ!偶然だね」

「もう一人は…犬飼君か?」

「よおお前ら。…東月、お前なら俺のこと分かってくれると思ってた……!」

「は?えっと、どうしたんだ?」

「それがですね、」


「成る程な。まぁ…パッと見じゃあ…なあ?」

「うん。…眼鏡って大事だね」

「おい土萌。俺が本体じゃなくて眼鏡が本体みてーに言うなよな。俺は銀〇のぱっつぁんか」

「あの…眼鏡が本体とはどういうことですか?」

「青空、お前はちょっと黙ってろ」

「まぁあれだよな。……眼鏡って大事だな」

「東月、お前まで言うな」




結論。眼鏡って本当に大事(笑)←色んな意味で

ちなみにこれも元は実話ですWw
私は眼鏡なきゃ生きてけない位視力悪いんですよ。なのに自分で眼鏡傷つけましたWw←たまたまなんですけど

さすがにこの犬飼みたいに眼鏡なし、は無理なので(朝自転車使いますし)一代前の眼鏡使ってます(笑)
ちなみに傷の位置はまんま書きましたWw←

眼鏡なし犬飼は反則です。イケメソ過ぎて泣きたくなります(ToT)←



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