春組・土萌羊 | ナノ




 春組・土萌羊




一人目のターゲットは羊君。犬飼君たちがまず羊君に声をかけて、後から私が合流。何をしてでも飴を食べさせなきゃ!


「土萌ー」

「出た。弓道部の3バカ。僕に何か用?」

「出たとは何だ出たとは。お前可愛い顔して結構酷いこと言うんだな。まぁそれは良いとして…」

「認めちゃうんだね」

「うるせえ!悲しくなるからそーゆーこと言うなよ!」

「白鳥先輩、落ち着いてください!」

「それで?どうしたの?」

『羊君、飴食べない?』

「月子!?いつの間に来たの!?…飴?なんでいきなり…」

「実は僕の実家から送られてきて…あまりにも多いので、皆さんにお裾分けしているんです」

『そういうこと!ほら、どうぞ!』

「う、うん…君がそこまで言うなら有り難く貰うよ。ちょうど小腹空いてたし」

「貰え貰え〜」

パクッ

「…ねぇ小熊。なんかすごい微妙な味なんだけど……っ!?」

ポンッ

「お!?きたきた!どうなるんだ〜?」

『気になる……!』

「ケホッケホッ……な、何が起きた…の……!?」

「うわぁ…土萌先輩、凄く可愛いです!」

『き、綺麗……』

「うおー、めちゃくちゃ美人じゃねーか」

「スタイルもハンパないぞ…!」

『………ごめん私帰るね』

「えっ、先輩!?突然どうしたんですか!?」

『いやぁ、私女子なのに女体化した羊君に色々負けてるからさ、何か存在する意味無い気がしてきて…』

「ちょっとマドンナちゃ〜ん。なーにネガっちゃってるのさ。マドンナちゃんも可愛いから大丈夫だって」

「白銀先輩いつの間に…!」

「全然気付きませんでした…」

「ねぇ、ちょっと。人に変な飴食べさせといて放置は酷くない?」

『あ、ごめん羊君。ちょっとあまりにもショックで…ハァ…』

「おい土萌ー夜久落ち込ませるなんて酷いぞー(←棒読み」

「犬飼に言われたくないんだけど。てゆうか棒読みすぎない?」

「うるせー」

「それにしても本当に綺麗だねぇ。これはスクープだ。写真撮らなきゃね」

「ちょっと、勝手に写真撮らないでくださいよ!」

「別に減るもんじゃないし良いだろー」

「そうだそうだー!このべっぴん!」

「べっぴんって…おじさんみたいですよ、白鳥先輩」

『それにしても羊君、髪あまり長くなってないよね』
「そうみたい。もし僕が女に生まれてたら、ショートカットだったってことなのかな」

「俺はてっきり長くなるもんかと思ってたぜ。天羽の飴、不思議だな…」

「なんかちょっと恐ろしいですね…」

「そうだ!土萌!せっかく女になったんだから、女子制服着てみろよ」

「えぇ!?」

『あ、それ良いね!私、琥春さんに制服あるか聞いてくるね』

「頼んだぞー」

「待って月子!僕はまだ着るなんて一言も……」

「今のテンションのマドンナちゃんに言っても無駄だと思うよ〜くひひっ」

「男としてのプライドが…」




『琥春さんに借りてきたよ!』

「本当に借りてきやがったな。てゆうか制服あんのかよ」

「…月子がどうしてもって言うなら。分かった。着るよ」

「さすが土萌先輩です!」

『じゃあ早速更衣室行こう!』



『皆お待たせしました!』

「おーおかえりー」

「結構時間かかりましたね」

『人に制服着せるのって初めてだから、ちょっと戸惑っちゃって』

「女子一人だもんな」

「それで土萌君は?」

『羊くーん!隠れてないで出てきてよー!』

「うぅ…恥ずかしい…」

「土萌ーあんま焦らせんなよなー」

「おし犬飼!土萌引っ張り出すぞ!」

「おっしゃ任せろ!」

「ちょっと触んないでよ!離せーーー!」

「「「「おぉ……!」」」」

「土萌先輩、とても似合ってますよ!」

「こりゃすげぇなー…」

「これはスクープだね!見出しは、星月学園に二人目の美女現る!?かな?くひひっ」

「どうしょう俺惚れそう…」

「ハァ…気分最悪…」

『まぁまぁ、そんなこと言わないで!哉太とかには絶対言わないからさ』

「そうしてくれたら本当に有り難いよ…」

「七海に今の状態見られたら馬鹿にされまくるだろうなー」

「東月は問題なさそうだけどな」

「あれ、月子に3バカに白銀先輩じゃん。お前ら何してんだ?」

『哉太っ!?』

「なんだか面白い組み合わせだな。…ん?隣の赤い髪の人…」

「東月まで来ちまったか…」

「くひひっ。これは面白くなってきたぞ」

「あわわわわ…どうしましょう……」

「お前…もしかして羊?」

「うっ………そ、そうだけど何か?」

「マジかよ…」

『こ、これにはちょっと訳があるの!決して羊君に罪は……!』

「夜久先輩、言ってることが無茶苦茶ですよ」

「……羊、お前本当は女だったのか…!?」

『「「「「えっ……?』」」」」

「まさか今まで女であることを隠して……!」

「哉太、ちょっと落ち着け。羊が女な訳ないだろ。確かに今は女になってるみたいだけど」

「さすが東月。順応力タケェな」

『とりあえず説明するね!』



『…という訳なの』

「それで女になってるのか」

「ダメ会計すげぇな」

「ちなみに女子制服は着たくて着た訳じゃないからね」

「俺達が無理矢理着せた。どうだ、スゲー似合ってると思わね?」

「まぁ否定はしないよ」

「てゆうか何でタイツなんだよ?」

『羊君はニーソよりもタイツの方が可愛いと思ったの。タイツにして正解だったよ』

「確かにすっごい可愛いねぇ。でもタイツだと絶対領域が…」

『変態発言は控えてください白銀先輩』

「おぉ、見事な一息」

「でも、確かに今のは変態くさかったです」

「ちょっとー、俺に変態は誉め言葉だよって言わなかった?」

「「「すいません初めて聞きました」」」

「あれ、3バカには言ってなかったか。まぁいいやっ」

「いいのかよっ」

「…あのさ、話に水を差す様で悪いんだけど、これってどうやったら戻るの?」

「確かに。時間制とかなんじゃないか?」

「僕の時は飴をもう一個食べたら元に戻りましたよ」

『何時間待っても戻らなかったから、もしかしたらって思ってもう一個食べたら正解だったんだよね』

「そういやそうだったなー。まぁ小熊の女姿を何時間も見られたけどな」

「小熊可愛かったもんなー」

「小熊はどうでも良いから早く飴頂戴」

「どうでも良いって…土萌先輩酷いです…グスン」

『えー、羊君戻っちゃうの?もうちょっとそのままでいてよ』

「こればっかりはいくら月子のお願いでも譲れない。僕は男なんだ」

「別にいいじゃねぇか。面白いしよ」

「そうだな。俺ももうちょっと見ていたいかも」

『そういう事だから、ね?』

「そんな…じゃあ次は錫也食べてよ!そしたらもう少しこのままでいるよ」

「お、ナイスアイデア土萌!」

「そういう訳だ。東月…覚悟しろよ?」

「え、何で俺なんだよ?ちょ、止めろって!」

「東月先輩、覚悟です!」

『錫也ならやってくれるよね!』

「くひひ〜これは良いものが見れるぞ」


続く(笑)




遅くなりましたが…
羊君でした!
ちなみに女体化の詳しいイメージは、髪は肩に付くくらいで、胸はきっとDくらいあると思います。身長は163cmくらい。ハーフだからすっごい美人さん!
羊君はニーソよりタイツが良いと思います^q^←


次は蟹座の錫也!
俺の嫁ーーーー(ry←



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