序章 | ナノ




 序章




ある日の弓道部。3バカがこんな話をしてました。


「なぁ白鳥、小熊。俺さ、入学した時からずっと思ってたことがあんだけどよ…」

「いきなり何だ犬飼?」

「星月学園ってイケメン多くね?」

「…確かに。僕もそう思ってました」

「お、犬飼小熊、お前等もか。俺も同じこと思ってた」

「だろ!?イケメンだけじゃなくて、部長や青空みたいに男なのに美人ってやつとか、木ノ瀬みたいに可愛いやつもいるじゃんか」

「確かに部長も青空もイケメンて言うよりは美人だよな」

「木ノ瀬君も、格好いいけど可愛い顔してますよね」
「…小熊、お前も可愛い顔してるよな」
「あ、言われてみれば白鳥の言うとおりだな」

「そそそそ、そんなことないですよ〜!確かに、よく言われますけど…男としては複雑です」

「まあ小熊はほっといてだ」

「えぇ!?放っておかないでくださいよ!」

「俺に名案がある」

「「名案??」」

「夜久を取り巻くイケメン&美人&可愛いやつを……」

「「やつを……?」」

「女装させないか?」

「…………は?」

「………え、えぇぇぇえ!?」

「てゆうかなんで夜久と関係あるやつなんだ?」

「アイツの周りには何故かイケメンが集まるからだ!」

「そんな理由ですか?」

「まぁあと他には、俺が知ってる中で、学園の中でもトップクラスのイケメンだからってのもあるな」

「確かに…」

「犬飼先輩、とりあえず名前を下してください」

「おっしゃ任せろ」




「俺ん中ではこんな感じだな」

「どれどれ?えーと部長に不知火会長、青空に宮地、土萌…」

「東月先輩に七海先輩、木ノ瀬君に天羽君に…陽日先生に水嶋先生、星月先生!?」

「おい犬飼!なんで先生も入ってんだよ」

「だって面白そうじゃねーかー。それに陽日先生は木ノ瀬と一緒でカッコ可愛い顔してるし、水嶋先生も綺麗だけどイケメンだし、星月先生に至っては女顔負けの美人じゃねーか」

「………確かに。陽日先生には普段部活来ない制裁として、可愛く女装させたいな」

「星月先生も本当に美人さんですからね…」

「とにかくだ。今名前を挙げた奴らを片っ端から女装させてやろうじゃないか!」

「のったぁぁぁぁぁ!!」

「僕もやってみたいです!…後が怖そうですけど」

「そーなんだよなー。問題はそこだ。後が一番ヤバそうなのが…」

「副部長に青空だな…」

「その通り!だが、それくらいで怖じ気づいてたら人生何も出来ないからな。やると決めたからにはやってやる!」

「その作戦、俺も乗った!!」

「ふぇ!?だ、誰ですか…?」

「俺だよーん。学園の変態記者、白銀桜士郎さ☆」

「白銀先輩!今までの話、聞いてたんすか!?」

「途中からだけどね。女装って聞こえた途端、なんかこう…ピンって来てさ〜」

「さすが白銀先輩…!」

「あと俺からも一つ提案があるんだけどさ〜」

「提案…ですか?」

「そう。あのさ、マドンナちゃんにも協力してもらわない?俺っち女の子の意見も必要だと思う訳よ〜。マドンナちゃんならセンス良いし、いいと思わない?」

「夜久か…たしかにアイツお洒落だもんな」

「でも嫌がらないか?」

「夜久先輩なら嫌がるどころか、むしろ喜びそうです…」

「確かに…夜久なら喜んでやりそうだな」

「あ!俺ってばもう一つ良いこと思いついちゃった!新聞部の企画ってことにすれば、番長や宮地もやってくれるんじゃない?」

「おお…さすが白銀先輩…!超名案っす!」

「これなら番長と呼ばれる青空も」

「鬼の副部長と呼ばれる宮地先輩も協力してもらえそうですね!」

「おし、そう決まったらまずは夜久に協力要請しに行くぞ!」



『女装?』

「そう!新聞部の企画って名目で、星月学園トップクラスのイケメン&可愛い&美人に女装してもらうんだよ」

「服とかは全て先輩にお任せしますから」

「俺たち女物のセンスとか全然分かんないしさ」

「どうだ?やってみねーか?」

『女装…面白そう!やらせて!』

「さっすが夜久。お前ならやってくれると信じてたぜ」

「じゃあ早速だけど…女装させるのはこのメンバー!」

『…わぁ、なんか凄い納得いくメンバー…てゆうか先生たちも?』
「当ったり前じゃねえか。ちなみに俺は星月先生が一番楽しみだ」

『確かに星月先生、本当に美人さんだもんね。最初見た時はびっくりしちゃった。…ひとつ思ったんですけど…』

「どうした?」

『正直女装って人によっては逆に残念なことになるような…』

「「「「………確かに」」」」

「一樹とかガタイ良いからな〜そういうのが女装したら、イタい人になりかねない…」

『…!だったらいっそのこと女の子になっちゃえばいいんじゃないですか?』

…………………。

「そうか!それだ!そしたら劣化するどころか、むしろ凄いことになりそうだな」

「でも、どうやって女の子になるんですか?」

「常識的には性転換手術でもしない限り無理だよな」

「あ、そう言えばこの前エジソン君から何か飴貰ったな。効果なんだったけな」

『飴…ですか?』

「そっ、飴ちゃん貰ったんだよ。…あぁあったあった」

「おぉご丁寧に取り扱い説明書まであるな。どれどれ…」

「異性の気持ちが分かる飴…?」

「何でしょうか。異性の気持ちが分かる飴って」

『もしかしてこれって、食べたら性転換する感じじゃありません?』

「何か俺もそんな気がしてきたよ…」

「よし、白鳥お前食え」

「ちょっ俺っ!?犬飼が食えよ!」

「こういうのはお前の仕事だろ?」

「いやいやいやいや!!!いつから俺そんなになったんだよ!」

『じゃあ小熊君食べてよ!』

「え、えぇぇぇえ!?ぼ、僕ですか!?」

『小熊君絶対可愛いって!お願い!』

「珍しくマドンナちゃんがはっちゃけてる」

「夜久名案だぞそれ!小熊ぁぁぁぁ!覚悟ぉぉぉ!」

「白鳥そのまま押さえてろよ!」

「やめてください〜〜!……むぐっ…」

「おっしゃ犬飼ナイス!」

「効果はどうなんだ?」

ポンッ(←軽い爆発音)

「ケホッケホッ………」

『小熊君大丈夫?』

「だ、大丈夫です…」

「「「『っ!!!???」」」』

「み、皆さんどうしたんですか?………ん?声が高いような…」

「小熊………」

「お前……」

『可愛いよ!!』

「うん、すっごく可愛いよ〜!写真写真」

『うわぁ髪フワフワ……柔らかい!目もクリクリしてるし』

「おぉ夜久のテンションがスゲェことに」

「天羽凄いな。本当に性転換しちゃったよ」

『これは本物だね!さっそく皆に試しに行こう!』「マドンナちゃんノリノリだねぇ。じゃあ行きましょうか!」

「僕まだ元に戻ってないんですが……グスン」






はい始まりました性転換話。
……やっちまった(笑)
でもやりたかったんですよWw
私は女体化とか全然平気なので(笑)
苦手な方には申し訳ないですm(_ _)m

小熊には最初の犠牲者になってもらいました(笑)


今回は誕生日順ではなくて、春組から描いていきます!
一応、星座彼氏ごとのお話になります|・ω・*)




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