口内炎の攻撃力 | ナノ




 口内炎の攻撃力




「たまたま食堂に三人揃うなんて、珍しいこともあるんだな」

「そうですねー。犬飼先輩と白鳥先輩とお昼食べるの、初めてじゃありませんか?」

「言われてみれば!お前らと昼飯かー。………はぁ」

「おい白鳥、溜め息とは俺らに失礼じゃないか?」

「そうですよー」

「どうせなら夜久と食べたかったなぁ」

「言うと思ったよ。夜久ならいつもと同じく、東月達幼なじみと食ってんじゃねーか?」

「あの4人、とても仲よろしいですもんね。何か羨ましいです」

「ホントだよなー。いつも夜久と一緒とか、羨ましすぎる!」

「白鳥はまた夜久かよ。小熊ー、コイツはほっといて早く飯食おうぜ」

「は、はい!僕、お腹空きました…」

「んじゃ、いただきまーす」

「いただきます」

「おい犬飼!お前ヒドいぞ!俺でも傷付くことあるんだぞ!」

「お?なんか言ったか白鳥」

「白鳥先輩、早く食べちゃわないとお昼休み終わっちゃいますよ?」

「小熊まで…ヒドすぎる…こうなったらやけ食いしてやる!!」

「勝手にしてろ」

「白鳥先輩大人げないです…」

「何とでも言ってろー!……………イッテェ!!」

「おおっいきなり何だよ」

「…口内炎出来てんの忘れてた……いひゃい」

「どこに出来てるんですか?」

「舌の右側の真ん中辺りの側面と下唇の右側…」

「なんか右側ばっかだな」

「ちゃんと栄養取ってますか?」

「いんや、多分栄養のせいじゃないぞ!」

「じゃあ原因何だよ?」

「下唇のに関しては、一昨日と昨日の昼飯ん時に同じ所を三回噛んだ」

「「…………」」

「ちょうどピンポイントで同じとこ噛んじまってよー。薬塗っても治んないんだよ」

「それは…ご愁傷様としか言えません」

「んで?舌のは?」

「舌はぶっちゃけよく分からん!何回か歯とこすれたのは確かだけど」

「あーなんかそれ分かるかもな。俺もそれっぽいの原因で口内炎なったわ」

「舌に出来ると痛いですよね」

「ちなみに今左側も痛かったりする」

「マジかよっ」

「そして結構喋るの辛い…だ行とか辛い…ガックシ」

「てゆうかお前さ、なんで口内炎出来てんのにしみるモンばっかの定食頼んだんだよ」

「食べたかったんだよ!食欲に打ち勝つことが出来なかったんだよ!」

「白鳥先輩…なんか情けないですよ」

「グサッ。小熊っお前っ!」

「おー小熊良いこと言うじゃん」

「全然良いことじゃねぇよ!!傷付くわ!!」

「あわわわわ!す、すみません……!」

「小熊ー白鳥相手に謝ってどうすんだよー」

「いやいやいや!犬飼お前おかしいって!そんなに俺を傷つ………☆§△@*#※○!」

「白鳥先輩…また噛んだんですか?」

「何言ってるかさっぱり分かんねーな」

「…こ、口内炎のとこ思いっきり噛んた………」←だ行言えない状態

「えぇぇ!!?大丈夫ですか!?」
「さすがにそれは痛そうだな…大丈夫か?」

「いひゃい………」

「これじゃ今日昼飯無理じゃね?揚げ物とかもあるし」

「そうですね…あ、僕のデザートのゼリーあげます。これならしみないし、あまり噛まなくても飲み込めますから」

「小熊…お前優しいな!有り難う……」

「全く、しょーがねーやつ」






初3バカオンリー!

途中まで実話です\(^O^)/←
二カ所に口内炎出来てご飯食べづらかったなぁ
10/16現在すでに口内炎なおってますけど(笑)


そして白鳥すまん!(笑)
だけどこういう役回りは白鳥がピッタリじゃないですか?Ww



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