緑間誕生日 | ナノ
世界で一番、!




【外出てこれる?】


帰宅後風呂も食事もすませ明日提出の課題に手をつけていたころ、何時間か前に別れた高尾からメールが届いた。
一体なんだ?
そう思いながらカーテンを開けて、雨が降っていないかを確認する。すると、家の前で手を振っている高尾の姿が目に入った。


「まったく、何なのだよあいつは……」


机のスタンドの灯りを消して、台所で仕事をしている母に一言かけて外へ出る。
高尾は「よっ」と言ってにかっと笑った。


「何か用か?」

「うん。せっかく晴れたから、ちょっと会いたくなって」

「はあ?」


高尾が空を指差す。
夕方になってやっと雨が降りやみ、夜は空も晴れて星が出ていた。


「天の川!」

「……それが?」

「真ちゃんの誕生日に見れて良かったね」


毎年雨だから見ること少ないじゃん。と嬉しそうに笑った。


「真ちゃんと会ってから俺の運気も上がったのかも」

「それを言うためにわざわざ来たのか?物好きめ」

「んー、それもあっけど。真ちゃんの生まれた日に、最後に見るのがオレでありますようにって願ったのを、有言実行?的な」

「……恥ずかしい奴なのだよ」

「嬉しいくせに!」


真ちゃんちょっと屈んで、といきなり高尾が言う。
まあ高尾の訪問に悪い気はしていなかった俺はそれに素直に従った。
すると高尾がいきなり抱きついてきて、首にひやりとした感触。
高尾を引っ剥がすと首元にはシルバーのチェーンがかかっていた。


「ずっと俺の真ちゃんでいてください!」


織姫と彦星のように、一年に一回の逢瀬なんて耐えらんないからね?
そうなっても真ちゃんのこと大好きだからね!
どんなに離れても絶対会いに行くから。


「お願いごと多いって織姫と彦星に怒られっかな」

「まず、俺に怒られるのだよ」

「愛情表現だと思ってますから」


星でつくられた川のあかりのしたで、俺たちはキスをした。


「世界で一番愛してるよ、真ちゃん!」


誕生日おめでとう。
来年も、再来年も、ずっとずーっと祝わせてね。




:世界で一番、

ご、ごめんなさいほんとごめんなさい
高緑ってこんなん?やばいブランクぱねえ
意味分からん話になってごめんなさい

真ちゃん大好き!誕生日おめでとう!