私よりお姫様な貴方

注意!
ドラマCDネタより。ネタばれあるかも?



今私は哉太と羊君と錫也の三人と一緒に温泉に来ている。
もとはというと温泉は羊君が行きたいと言いだしたもので、錫也が手配してくれたのだ。

哉太がお風呂で倒れたりというハプニングがありながらも凄く楽しいのは良いんだけど…。


「ほら、二人とも!大人しく食べられないのか!」
「だぁってぇ〜…」
「錫也!だってな…」

夕食の最中におかずの取り合いで喧嘩をする哉太と羊君。

まったく子供なんだから…と慰めようと(?)した私は哉太と羊君が小さな声で話している本当の内容を聞いてしまった。



「昔から一緒に居る、俺に譲れよ!」
「へ?嫌だよ、バ哉太!僕だってや〜り〜た〜い〜!」

この話の内容って…もしかして!
私にご飯を食べさせてくれようとしてるんじゃないかな!!
と気づいてしまった私はひとまずは錫也の近くに寄って行く。

「ねぇ、錫也?あの二人らしくて可愛いね」
「ん?あ、あぁ…まぁな」

錫也もにっこりと笑うから私達の間にほのぼのとした空気が流れた。
そうしているうちに

「おい!」


哉太の声。
私が呼ばれたのかと思っては〜い、と哉太の方を向くと、哉太はなんと私ではなくて錫也の方にスプーンを向けていた。

ちょっと!!
間違えちゃってるんじゃないの!?

「錫也、これ美味いから口開けろ!」
「ええ!?あ〜んが恥ずかしいってお前、言ってたじゃないか」
「いいから!」

戸惑いながらも錫也が小さく口を開くと哉太がすかさずそこにスプーンをねじ込む。


「んっ……」
「な、美味いだろ?」
「僕もする!」

羊はスプーンを掴んで錫也の口にデザートを押し込んだ。
困った顔をして笑う錫也と満足そうに笑う二人。


「もう…錫也は私よりお姫様なんだから」




女の子よりお姫様な貴方って
いったいどうなのよ!?








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