愛が見えなくなったのはいつからだったろう。
痛みを感じる器官はとうに錆びて、ただ小さな傷を怖がっている。
泣き方を覚えたのは、ひとりぼっちのベッドの中。
逃げるだけの私を責めないでください。
私などいらないと言ってください。
震えるだけの絶望を教えてください。
知らないことは罪だった。知ることは傷だった。
涙の代わりに傷つけあったのはふたりだった。
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