エースさんとお出かけっ!






04.Shopping






「おやじ様、用事ってなんですか?」

「グラララ、お前服もなんもこっちにねえだろ」

「あ、確かに…」

「ほらよ、これで必要なもの買ってこい」




渡されたのは、ずっしりした重みのある袋。中を見れば、わあ!お金がたっくさーん。




「て、いくらあるんすかこれ…」

「ざっと30万ベリーだ」

「えええ!!そんな申し訳ないです、こんなにっ」汗

「娘がんなこと気にすんな。余ったのは小遣いだ」

「おやじの好意だ、もらっとけ」




振り返れば、エースさんがいました。
うん、今日もかっこいいな!


次の島までは一ヶ月かかるらしく、近くの島までエースさんが連れていってくれることになった。
これってデートだよね?!


ストライカーで移動するため必然的にエースさんに抱き着く形になる。
エースさんのぬくもり…ぐへへ。




「ほら、着いたぞ。で、なにから買うんだ?」

「まずは、服ですかねー」




町を周りながら適当に店に入っては気に入ったものを買っていく。




「エースさん、これとあっちどっちがいいと思いますか?」

「こっちのオレンジのが似合うんじゃねえか」

「ならこっちにしよっと」




レジで支払いをしてれば店員さんがちょっと笑った。え、あたしには似合わないってことか?!




「すみません、急に笑っちゃって。彼氏さんと仲がよろしいんですね」

「え、そんな違いますよ!」

「あら、そうなんですか?あまりにもおふたりが素敵でしたのでつい…」




店員さんに軽く会釈して店を後にする。
実は、ちょっと、いや、かなりうれしい。




「ん、なんか言われたのか?」

「お店の店員さんにカップルに間違われちゃいました」

「そうか。………はああ?!」

「失礼だな、このやろう!」




それからも足りないものを買っていく。エースさんは、すでにあたしの買った荷物で埋もれてる。さっき失礼な反応したお返しだ!




「買い忘れはないか」

「あの、最後に酒屋寄っていいですか?おやじ様にお土産買って帰りたくて」

「かわいいとこもあんじゃねえか」

「ほんっと失礼だな!人をなんだと思ってんだ、ちくしょう!!」




酒屋で散々迷ってお酒を買った後、ストライカーで船に戻る。




「エースさん、見て!綺麗な夕日ですよ!」

「いつでも見れんだろ」

「でも、今の景色は今しか見えないですよ。それをエースさんと見えるなんて、しあわせー」

「なっ!お前ってやつは…」

「なにか言いました?」

「んでもねえ!」




熱を持った頬は夕日のせいにして、俺はひたすら船までの帰路を急いだ。




「ただいま!おやじ様、これお土産!」

「うまそうな酒じゃねえか。ありがとな。エースになにもされなかったか?」

「おやじっ!」

「グラララララ!!」






110208

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