あ、おはようございます






03.new days






みんなはまだ甲板に転がって寝てる。
そりゃあんだけ飲んで騒げばそうなるよね。この光景も見慣れて行くんだろうな。にしても、




「おぇ、気持ち悪い…」




ふらふらとした足どりで(途中で誰かふんだ)、ようやく船の縁までたどり着く。




「ふうあ〜」




まったり海を眺めてたら、みんな起き出したのか活気が戻ってくる。
頭いてぇ、飲みすぎて気持ちやりぃー、なんて声が聞こえる。
はっ!!




「エースさん、エースさんっと…発見!!」




未だ大の字で寝てるエースさんを発見!
はぅ、寝顔かわいい!!
まだ見てたいけど、起こさなきゃだめだよね。




「エースさーん、朝ですよー」

「があー……」




エースさんの生いびき!
くそー、なにか録音するものあればよかったのに。て本来の目的を果たさねば!




「エースさんってばー。起きないとエースさんの部屋に住み「おは、ぎゃあああ!!」

「ちっ、今いいとこだったのに……てか、人の顔見て叫ぶなんて失礼ですね!」

「いや、お前朝起きてすぐに、変な顔したやつがいたらびっくりするだろうが!!」

「ちょ、こんなにプリチーな女の子にむかってなんてこというんですか!」

「緩んだ顔引き締めてから、もっかい来いよ」

「え……マルコさんマルコさん、エースさんが俺に会いにこいって」

「聞いてんの自分に都合のいいとこだけかよっ!」

「よかったな、詩央(しちか)」

「マルコ!詩央(しちか)も嬉しそうににやけるな!!」




なんなんだこの疲労感は。
絶対に二日酔いのせいだけじゃないのは確かだ。




「ねえ、エースさんエースさん、あの雲わたあめみたいですよ!」

「わりぃ、全部おなじにしか見えねぇ。…ん?なあ、雲て全部がわたあめみたいだから区別できなくないか」

「あ、確かにそうですね」

「ばかだろぃ」




なんだとー、なんていう隣の声を聞きながら空を見上げた。
ああ、確かにわたあめみたいだな。




「うわああん、マルコさんがいじめるう!頭のナポー刈ってやるうう!!」

「ぶはは、ひぃー!詩央(しちか)傑作だ、そりゃ!」

「エース、詩央(しちか)。今お前らも同じ髪型にしてやるよぃ」




これから楽しくなりそうだ。






101230

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