青い空、照り付ける太陽、心地いい風。




どうして私は海にいるのでしょうか?






01.hello!!






学校からの帰り道、自転車に乗っていつものように家に帰る。イヤホンからは軽快な音楽が流れる。口ずさみながら自転車をひたすらこぐ。


気付けば船の甲板らしきところにいた。
理由なんてわからない。
自転車を端にとめ、船の縁に駆け寄る。




「わあ、ほんとに海だ。ん〜、きもちいい」




そのまま船の縁に腰掛け、海を眺める。




「そんなに海がめずらしいか」

「えっ、ぎゃあああ!!」




びっくりした途端、バランスを崩し、さっきまで見ていた海にどぼん!した。




「ぷはっ。し、死ぬかと思った……」

「わ、わりぃ!今引き上げてやるから待ってろよ!」

「あ、ありがとうございます」




上から梯をおろしてもらいさっきまでいた甲板に向かう。
梯ながっ!まだ半分しかのぼってない…。泣




「はあはあ、疲れた…」

「わるかったな、大丈夫か」

「朝っぱらからなにごとだよぃ、エース」

「エース?」




甲板を見渡せばひと、人、ヒト。ワンピースのキャラらしき人がちらほらいる。
そして、目の前にはワンピースの中で1番大好きなエースさんらしき人が。




「ああ、俺がエースだ」

「き、」

「き?」

「キタアアア!!マジ、えええ!!やばい、嬉しすぎるっ。七海詩央(しちか)、異世界からきました!!」

「そうか、異世界か。て信じられるか!」

「あうっ、エースさんに叩かれた…」

「す、すまねえ、つい…」

「見ました?!エースさんに叩かれた!ふれられるなんて。ああ、幸せ!!」

「おい、だれかもういっかい海に捨ててこい」






ごめんなさい!ちょ、いっかい落ち着いて!!

いたって俺は冷静だぜ

こんなにも好きだっていってるのに…

なっ!!

でも、このままエースさんに投げられるのもありか。あ、ちゃんともどってくるんで安心してくださいね!

俺のときめきを返せ






10.08.05

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