「なまえー、ねえってばー」

「………」


「なまえなまえなまえ…」


「だァァァ!うるさい!!」




テスト前と言うことで家で勉強してたら、隣人かつ幼なじみかつ彼氏の精市が急にやってきた




これだけうるさいと集中できるはずがない




「だって暇なんだもん」


「勉強しろよ、おい」


「えー、やらなくてもあれくらい簡単に解けるしー」




そうでした、彼はテニス部部長でスポーツ万能、その上勉強もできるんですよ。おまけにスタイルも顔もよかったりします




「フフ、だから遊ぼ?」


「無理です、明日はあたしの天敵があるんだから」


「ああ、マングースね」


「テストでなんでマングースが出てくるのよ、数学だよ数学」


「ごめんごめん、ハブだったね」


「えっ、人の話し聞いてた?」




ため息を付き、机にぐりぐりと頭を擦りつける




「じゃあ休憩がてら遊ぼー」




背中に精市の重量がかかる。そのままの状態で肩に頭がのっている




無視して勉強を始める




「ひーまー、遊んでよー」


「なまえなまえ…」


「だーから、耳元で名前を連呼するなァァァ!!」


「ぶー」




ああ、なんだ今の。めちゃくちゃかわいいんだけど!!




「はあ、精市…」




顔だけ向けて、そっと触れるだけのキスをする。ちゅっ、と小く音をたて離れる唇




「終わったら相手したげるからそれまでは我慢してね」


「なまえ…、愛してるよっ!!」


「ぎょえ、ぐるじ…首!首しまってるから!!」


「大好きだよ!かわいすぎ、もう離さないよ!あ、でも俺以外の人の前では今みたいなことしちゃ駄目だからね」






突然の訪問者




こんなにも君のことを想ってしまう俺はもう手遅れかもしれない






090525









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