「気持ちいいねー」

「そーだな」


ふわりと頬を撫でる風とすうっと体に入る自然の香り
何もない原っぱに二人寝転ぶ、手を繋いで近くに寄り添って
エドとアルがリゼンブールに帰ってきたという知らせを聞いたのが昨日
今日は朝からウィンリィの家に乗り込んで寝ているエドを引っ張ってここに連れてきた
きっとエドはまだ自分がしたいことをやり遂げていないからすぐに行ってしまう
だから、わがままかもしれないけど二人きりになりたくて


「あ!今日ね、お弁当作ってきたんだ!」

「お、美味そう。サンキューな」


ネガティブな思考を振りほどくようにがばっと起き上がってエドに作ったお弁当を見せる
エドは笑って私の頭をぽんぽん撫でてくれる。私の頬がピンクに染まった
照れ隠しで牛乳も持ってきたよ!と言えばエドの顔が歪む
会ってない間に背も少し伸びて大人っぽくなったけれど牛乳嫌いはまだ直ってないみたいだ
そんなエドに笑みが漏れる。大丈夫、私ちゃんと笑えてる
エドが帰ってきたんだ。私が元気でいないとエドに心配かけちゃうもの
寂しい、なんて言っちゃいけない。エドの方が辛い思いいっぱいしてきたんだから私が元気にしてあげなくちゃ
だけどエドにはそんなことお見通しのようで。私を抱きしめて話し出す


「…なあ、***、何かあったか?」

「…な、何もないよ!どうしたの?急に」

「嘘つくな。***の嘘はすぐ分かるんだぜ」

「…っ」

「ほら。言ってくれねえとオレ、彼氏失格じゃん?」

「…ちゃ…ダメなの」

「は?」

「寂しいって、会いたいって思っちゃダメなのに。私はエドを笑顔で送り出して迎えなきゃいけないのに」

「…」

「こうして会っちゃうと行かないでって傍にいてって思っちゃう。私の方が彼女失格だ…うわあああああん!」


泣かないって決めたのに、エドがいる間は笑顔でいようと決めたのに
エドの優しい笑顔を見たら涙腺が緩んで涙が溢れてきた
私の涙を拭うエドの表情は優しくて、それを見たら余計に涙が出てきてしまう
ごめんね、こんな彼女で。弱くて泣き虫でごめんね


「オレはさ、***がいるから頑張れてる」

「…っ、ぐずっ」

「これまですっげえ苦しい状況に陥っても***が待ってるから死ねねえって思えた」

「…うん」

「***の存在がオレを生かしてくれてる」

「…」

「もう少しで大きな戦いも終わりそうなんだ」

「本当…?」

「ああ。エドワード・エルリック様がすぐにあっちのボスをぶっ倒して帰ってくるからよ!」

「へへっ…わかった。待ってる」



じゃあ今エドがしていること全部終わったら一番に言うねと言えば、エドは頭の上にハテナマークを飛ばす
私がエドに言う言葉はひとつだけ


笑っておかえりって抱きしめる





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おほほ、久しぶりすぎてもう(^q^)
ごめんなさい(土下座)
エドの帰りを待ってる彼女を書きたかったが失敗←






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