青い髪だとか長い爪だとか意味不明な行動言動だとか
ぶっちゃけあたしもきm...うわ睨まれた
冗談ですよ冗談、怒らないで下さい
はい、カルシウム
え?馬鹿になんてしてませんよ、はは

まあたまに(ドン)引いちゃう時もあるけど
そんなのどうでもいいかなって思えるくらい
たぶん好きなんだと思うような思わないような
うーんまあ思わない寄りの思います

分かりづらい?あたしもそう思います
まあ結論、大好きなんです
マユリ先輩のことが。



「可愛い可愛い彼女からこんなこと言われたら照れちゃいますか??」

「別に。うざいだけだヨ」

「もーそんな照れないで下さい!」

「照れてないヨ」

「大丈夫ですわかってます、嬉しすぎて照れ隠ししてるんですよね!!」



あはっそんな冷たい目で睨まないで下さいよー
ゾクゾクしちゃいますドMなんで

ああ!睨まれるのは嬉しいですけど置いてはいかないで下さい!
先にバス乗らないで!
バスが一緒って知っててやってますよね
そうですよねそうに決まってます

でもそんな冷たくしてもマユリ先輩、知ってるんですからね
あたし、知ってるんですからね
知ってるからこんなに大好きなんです



「マユリ先輩がツンデレって!」

「死ネ」

「死にません!」

「お前と一緒にいたら私まで馬鹿だと思われるヨ」

「いいじゃないですかバカップル!」

「死ネ」



そうですね、死ぬならマユリ先輩の手で殺されたいですね
マユリ先輩に殺されるなら本望です、はは










「......来るかネ?」

「やだっ先輩っ...バスという公共の場でそんな堂々卑猥なお誘い!」

「違うヨ!何勘違いしてるんだネ!」

「いろんな人が聞いてて恥ずかしいですけど...マユリ先輩なら...いいですよ?」

「馬鹿が!違うと言ってるだろう!私は今、隣りに来るかと言ったんだヨ!」

「今さら照れなくてもいいんですよー」

「照れてなどいないヨ!」

「はいはいわかってます、悪ふざけしすぎました」



じゃあお言葉に甘えて

立ちっぱなしだったあたしを気遣ってくれたんですよね
やっぱり先輩はあたしが知ってるとおり優しい人です


って、ちょ、そんなに拗ねないで下さいよ
冗談じゃないですか!
外ばっかり見ないで下さーい



「先輩、先輩、」



無視ですかそうですよねこの流れだと

無視も空気扱いされてるみたいで
ちょっとゾクゾクしちゃうんですけど
今はこっち向いてほしいです



「せんぱい」



マユリ先輩の手、夏なのにすっごい冷たい
先輩の手に添えてるあたしの手も
どんどん暖かみを失っていく

まあ先輩の手が人並みに暖かかったら
それこそドン引きですけど



「...何だネ」

「隣り、ありがとうございます」

「.......」



え?あれ?満円の笑みで言ったつもりなのに
ノーリアクションですよこの人!
彼女が笑顔でお礼言ったのにスルー!






「........ふんっ」



...あ、

あぁこれこそ照れ隠しなんですねそうなんですね
顔ちょっと赤いですよ
可愛いなーふふ



結局、バスの中での25分間と
バス停からマユリ先輩の家まで歩く10分間
計35分間あたしの手は冷えっぱなしでした

ああ!幸せ!!




青春シチュエーションB




(先輩、いつまで手繋いでるんですか?)
(さあネ、お前が繋いできたんじゃないか)
(あたしは添えただけですー握ってきたのはマユリ先輩ですー)
(......知らんヨ)
(ふふ)


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しい太様へ written by 月







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